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歴史認識と歴史意識:日本の歴史研究

研究の内容

 「歴史」という言葉に込められた意味は決して一様ではない。それが日本語の語彙の中に入ったのは、17世紀のことであったし、欧米の「歴史学」輸入の前後では大きく異なっている。東洋、とくに中国では「歴史」は、それによって世界全体をある構図のもとに横断面的にとらえようとする知的行為であったし、西洋では、時間軸にそって記述されるところから、人類の進歩や変動を観察する性向が強かった。
 中国文化圏の位置する日本では、当然中国からの影響は強かったが、江戸時代のうちに独自の展開を見せ、さらに明治以後西洋の歴史学を積極的に取り入れた。この研究では、なぜ日本が非西洋のなかで、西洋産の歴史の認識方法を比較的容易に取り込むことが出来たのか。それが、歴史意識の変化と、どのように関連したのか。現在の日本における歴史学のあり方に見られる特徴、たとえば地方史の盛行、社会科学的接近との結合の弱さ、歴史学のキイワードや基本的概念使用の混乱等について、歴史認識と歴史意識の根元にまで遡って考察する。

研究組織

代表者 速水  融 国際日本文化研究センター
幹 事 ポーリン・ケント 国際日本文化研究センター
班 員 斎藤  修 一橋大学経済研究所
佐藤 正幸 山梨大学教育学部
斯波 義信 国際基督教大学教養部
杉山 伸也 慶應義塾大学経済学部
二宮 宏之 東京外国語大学外国語学部
柳田 利夫 慶應義塾大学文学部
(所員)伊東俊太郎/中西  進/村井 康彦/山田 慶兒/笠谷和比古/安田 喜憲/田代 和生/北川 勝彦

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