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文学の中の宗教と民間伝承の融合:宮沢賢治の世界観の再検討

研究の内容

 本研究は、賢治の童話作品と詩を宗教(主に仏教)の教えと民間伝承の観点から再検討して、賢治作品に顕現されている「日本性と和心」及び「普遍性と平等精神」を穿ち出し確定するとともに、従来のステレオタイプな賢治像を書き換えることを主な目的としている。
 賢治の散文の作品は、幻想とファンタジーに基づいた単なる童話に過ぎないと、以前から軽視されてきた結果、今までの賢治研究者のほとんどはその観点から賢治を評価し続けてきたといえる。読めば読むほど魅了されて止められないという賢治作品の愛読者は非常に多数に及んでいる。彼らを賢治へ引き付ける見えざる力は、恐らく作品に取り巻いている彼独自の宇宙観とビジョンに他ならない。だが、その宇宙観とビジョンの正体を究明する本格的な研究はいまだに行われていないと思う。本研究では、共同研究者の協力と努力を得て、賢治作品の知られていないこの側面を分析して、「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」と信じていた賢治の思想の底を流れている観念と哲学を明確にしたいと考える。

研究組織

研究代表者 Pullattu Abraham GEORGE 国際日本文化研究センター・外国人研究員
幹事 小松 和彦 国際日本文化研究センター・教授
共同研究員 青木 美保 福山大学人間文化学部人間文化学科・教授
牛崎 敏哉 宮沢賢治記念館・副館長
鎌田 東二 京都大学こころの未来研究センター・教授
黒澤 勉 元岩手医科大学大学院共通教育センター教授
杉浦 静 大妻女子大学文学部・教授
鈴木 健司 文教大学大学院言語文化研究科・教授
中地 文 宮城教育大学・教授
萩原 昌好 埼玉大学名誉教授
望月 善次 盛岡大学・学長
森 三紗 元岩手大学宮沢賢治センター副代表
山根 知子 ノートルダム清心女子大学文学部・教授
荒木 浩 国際日本文化研究センター・教授
稲賀 繁美 国際日本文化研究センター・教授
鈴木 貞美 国際日本文化研究センター・教授

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