第三十一番姨綺耶山長命寺
滋賀県近江八幡市長命寺町157

宗派=単立
札所本尊=十一面観音・千手観音・聖観音
開基=聖徳太子
開創年代=推古天皇の二十七年(619)


 近江商人のふるさと近江八幡のはずれ、水郷地帯を抜けたところに、琵琶湖に面した山のなかにある。現在は陸続きになっているが、かつては琵琶湖に浮かぶ島だった。石段を登り詰めた境内は横に長く、本堂を中心に三重塔、三仏堂、鐘楼(いずれも重文)などが横一列に並ぶ姿は壮観である。
 景行天皇の二十年のこと、武内宿禰が一本の大木に「長命長遠所願成就」という八文字を刻んで、長寿を祈願した。後に聖徳太子がこの地を訪れた時、一株の古木から光が放たれているのを見つけた。よく見ると、そこには観音の種字と、武内宿禰が刻んだ文字があった。
 さらに白髪の老人が現れて、柳の霊木で三体の観音像を刻むように告げて立ち去った。そこで、十一面観音、千手観音、聖観音を造像。三体を本尊として、伽藍を建立した。

井上隆雄氏蔵

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