第二十九番青葉山松尾寺
京都府舞鶴市松尾532

宗派=真言宗醍醐派
札所本尊=馬頭観音
開山=威光上人
開創年代=慶雲五年(708)


 唐から渡来した威光上人は、諸国を巡っているうちに、若狭富士とも呼ばれる青葉山の美しい双峰を見て、祖国の馬耳山を思い浮かべていた。二つの峰が馬の両耳のように見え、ここが霊山だと感じた威光は、中腹の松の大木の下で『法華経』を読んでいると、馬頭観音を感得。堂を建立して、その観音の姿を刻んで安置した。
 養老年間(717〜724)には、加賀国白山から泰澄大師が来山し、妙理大権現を山頂に祀った。これが、現在の奥の院である。
 鳥羽天皇や美福門院が崇信して、七堂伽藍と坊舎六十五を建立、寺領四千石を寄進した。しかし、戦国時代に織田信長の兵火にあって焼失する。天正九年(1581)細川幽斎によって復興、享保十五年(1730)に本堂が修理された。
 国宝の普賢延命菩薩像や、孔雀明王像、阿弥陀如来像(以上、重文)など、多くの文化財を伝えている。

井上隆雄氏蔵

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