第二十七番書写山円教寺
兵庫県姫路市書写2968

宗派=天台宗
札所本尊=如意輪観音
開山=性空上人
開創年代=康保三年(966)


 西国巡礼では最も西にあり、比叡山と並び称される巨刹である。札所の摩尼殿を始めとして、大講堂、常行堂、食堂、開山堂などの伽藍が並んでいる。
 開山の性空上人は橘善根の子で、二十六歳で元服したが、出家の願望が強く三十六歳で僧となった。各地の霊山で修行し、康保三年(966)五十七歳で書写山に入った。
 藤原道長の娘で、一条天皇の中宮彰子が円教寺に参拝、性空に面会を申し出たが断られた。供をしてきた和泉式部が歌を詠み、ようやく性空に会えたという。その折の歌碑が境内にある。また、性空は花山法皇に同行して、西国巡礼の中興を成し遂げている。
 開山堂の脇にある護法堂拝殿は、弁慶の学問所で知られている。ある日のこと弁慶は、ここで昼寝をしていた堂衆の顔に「足駄」と落書きした。そして大喧嘩となり、怒って火を放ち、全山を灰にしてしまったという。

井上隆雄氏蔵

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