第二十五番御嶽山清水寺
兵庫県加東郡社町平木1194

宗派=天台宗
札所本尊=千手観音
開山=法道仙人
開創年代=推古天皇の三十五年(627)


 印度から渡来した法道仙人が、景行天皇のころから当山に住みはじめ、推古天皇の三十五年(627)に根本中堂を建立して、十一面観音を祀った。さらに、行基菩薩が聖武天皇の勅願により、神亀二年(725)大講堂を建立、自刻の千手観音を安置する。こちらが西国の札所本尊となっている。
 延暦年間(782〜806)坂上田村麻呂は、奥州平定に先立って、当寺に必勝を祈願して、騒速という太刀を奉納した。現在この太刀は、重要文化財に指定されている。京都の清水寺、安房国の清水寺とともに、日本三清水寺と呼び、いずれも田村麻呂との深い関係を伝えている。
 また、祇園女御が多宝塔、池の禅尼が薬師堂、後白河法皇が常行堂、源頼朝が阿弥陀堂を、それぞれ建立した。しかし、これらの諸堂のほとんどは、明治から大正にかけての火災で焼失してしまった。現在の伽藍は、その後の再建である。

井上隆雄氏蔵

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