第二十四番紫雲山中山寺
兵庫県宝塚市中山寺2丁目11-1

宗派=真言宗中山寺派
札所本尊=十一面観音
開基=聖徳太子
開創年代=推古天皇の十二年(604)


 聖徳太子が、宮から北の方角を眺めていると、紫の雲がたなびいていた。その場所は、かつて神功皇后との争いに敗れた仲哀天皇の妃、大仲津姫と、その子の忍熊皇子の墳墓があるところだった。太子は二人と物部守屋の霊を鎮めるため、伽藍を建立したという。
 本尊は、印度の勝鬘夫人が、女人を救う誓願を立てて刻んだ十一面観音を中尊として、その左右に十一面観音を安置している。合わせて三体の十一面観音が祀られており、三十三の顔が西国三十三観音を象徴し、観音三十三応化身を表している。
 奈良時代には堂塔も整備され、八宗兼学の道場となる。多田源氏の庇護を受けたが、文治元年(1185)の兵火で焼失、源頼朝が復興した。当初は山上にあったが、豊臣秀頼によって山下に移されている。
 中山寺は、特に安産で知られており、明治天皇誕生の折など、霊験あらたかで、現在も妊婦の参詣が多い。

井上隆雄氏蔵

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