第二十番西山善峯寺
京都市西京区大原野小塩町1372

宗派=善峯観音宗
札所本尊=千手観音
開山=源算上人
開創年代=長元二年(1029)


 恵信僧都源信の高弟源算上人は、四十七歳のころ当山に登り、阿智坂明神の願いで、伽藍を建立しようとした。しかし、あまりに険しい山なので、仕方なく岩の上で坐禅を組んでいたところ、七日目の夜になって多くの猪が集まり、あたりを踏みならして平地にしたという。その地に源算自刻の千手観音を安置して、善峯寺と号した。
 長久三年(1042)のこと、賀茂の社地が田であった時、植えた苗が一夜のうちに槻の木となって、千手陀羅尼を唱えていた。この霊木を仁弘法師が切り倒して、千手観音を造像。仁弘作の尊像を本尊として、それまでの源算作の尊像は脇壇に安置した。
 江戸時代に入って、五代将軍徳川綱吉の生母桂昌院により、伽藍が再興される。桂昌院お手植えとされる五葉の松が残る。この松は地を這うように両方に枝が五十二メートルも延びている。遊龍の松と呼ばれて、天然記念物に指定されている。

井上隆雄氏蔵

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