第十四番長等山園城寺(三井寺)
滋賀県大津市園城寺町246

宗派=天台宗寺門派
札所本尊=如意輪観音
開基=大友与多王
開創年代=持統天皇の二年(687)


 三井寺の広大な境内の一郭、南東の小高いところに、札所の伽藍が鎮まっている。琵琶湖を眼下に望む絶景の地であり、桜の季節は特にいい。
 園城寺は、天智、弘文、天武の三帝の勅願によって、大友与多王が壬申の乱で没した父大友皇子の菩提を弔うため、荘園を喜捨して建立した。絶えることのない霊泉が境内にあるところから御井寺と呼ばれ、中興の智証大師が三部潅頂の法水として用いたため、三井寺となったという。また、天智、天武、持統の三帝の産湯に、この霊泉が使われたためともいわれる。
 都が奈良に移ったため衰退するが、天安二年(858)に、唐から帰国した智証大師円珍が再興した。本来は延暦寺の別院だったが、長い間、比叡山との争いが絶えず、正暦四年(993)延暦寺から離れ、寺門派を称するようになった。

井上隆雄氏蔵

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