第十三番石光山石山寺
滋賀県大津市石山寺1丁目1-1

宗派=東寺真言宗
札所本尊=如意輪観音
開山=良弁僧正
開創年代=天平宝字六年(762)


 琵琶湖を望む巨大な岩山にあり、特に天然記念物に指定された硅灰石群は目を見張る。源頼朝が建立した仁王門(重文)、懸造の本堂(国宝)、現存最古の多宝塔(国宝)など、伽藍も整備されている。
 聖武天皇が東大寺の大仏を造立するため、諸国に黄金を求めた。当時、大和の国金峰山が全山黄金とされたので、良弁僧正に祈らせると、これは弥勒仏がこの世に現れる時、大地に敷く金のため、近江の南端にある観音の霊地で祈れ、というお告げがあった。そこで良弁が当山に来ると、老人に化した比良明神から、山上の巨岩を教えられる。ここに如意輪漢音を安置して祈願したところ、陸奥国から黄金を献上してきた。その後、観音は岩から離れなくなったので、堂を建てて祀ったという。
 平安時代には、多くの貴族が参籠する霊験寺院の一つとなる。紫式部も当寺に参籠して『源氏物語』を執筆したといわれており、本堂に源氏の間とよばれる部屋がある。

井上隆雄氏蔵

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