第十一番深雪山醍醐寺(上醍醐)
京都市伏見区醍醐醍醐山1

宗派=真言宗醍醐派
札所本尊=准胝観音
開山=理源大師
開創年代=貞観十六年(874)


 下醍醐の壮大な伽藍から、三キロの山道を登ると、上醍醐に至る。清瀧権現社拝殿(国宝)、薬師堂(国宝)、如意輪堂(重文)、開山堂(重文)、五大堂などとともに、昭和四十三年(1968)に再建された准胝堂が建っている。
 貞観十六年(874)理源大師聖宝が当山に登った時、老翁が現れて湧き水を飲み「ああ、醍醐味なるかな」といい、大師に伽藍建立を勧めた。さらに、三宝鳥に導かれて柏の霊木を見つけ、百日の間神呪を唱えて加持を行い、三年かかって准胝観音と如意輪観音を造像、堂を建てて安置した。
 醍醐天皇の生母、藤原胤子が大師に帰依したことによって、延喜四年(904)に天皇が来山。下醍醐に釈迦堂が建立され、延喜七年(907)には薬師堂と五大堂が上醍醐に建てられた。
 桃山時代には、豊臣秀吉によって醍醐の花見が催され、各地から桜が移植された。現在も桜の名所として名高い。

井上隆雄氏蔵

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