第七番東光山龍蓋寺(岡寺)
奈良県高市郡明日香村岡

宗派=真言宗豊山派
札所本尊=如意輪観音
開山=義淵僧正
開創年代=天智天皇のニ年(662)


 開山の義淵僧正は、両親が観音に祈願して授けられたといわれ、天智天皇が義淵の非凡さを聞き、岡宮に引き取って養育した。岡寺の地は、天智天皇のニ年(662)に岡宮の旧跡を、義淵に下賜されたところといわれている。
 また、龍蓋寺の寺号は、一説によると農民を苦しめていた悪龍を、義淵が法力で池に封じ込め、大石で蓋をしたことに由来するという。その時の龍蓋池は、本堂の前に残っており、雨乞いの祈願が行われる。
 後に道鏡禅師がこの寺に住んで、孝謙天皇の帰依を得て伽藍を建立、如意輪堂に十万基の小塔を納めた。本尊の如意輪観音は、弘法大師が、印度、中国、日本の三国の土で造像したとされる。像高四・五メートルあり、塑像ではわが国最大ものである。
 飛鳥の奥にたたずむ岡寺には、多くの参拝者が厄除け祈願に訪れる。また、昭和六十一年(1986)には、三重塔が建立された。

井上隆雄氏蔵

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