画面には色鮮やかな装飾が施された百済の王宮の城壁と、その上の楼が描かれている。
 百済国王の后は、夢のお告げで勝尾寺の霊験あらたかなことを知り、日本の方角に一心に祈ったところ、その夜のうちに若白髪が直り、元の美しい黒髪になったという。雲の上には日が昇り、そちらが日本の方角ということであろう。侍女が大型の団扇で勝尾寺の扁額を指示している。
 
廣重美術館蔵

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