廣重美術館蔵

〔御詠歌〕
 ふるさとをはる゛/\ここへきミゐ寺 花の都もちかくなるらん


楊柳水
 紀三井寺の名称の由来となる三瀑水(楊柳水・清浄水・吉祥水)の一つ、これらの三つを合わせて三井寺の名称が生まれ、紀州の紀がつき、紀三井寺となる。楊柳水は本堂より少し下の南に二丁の所にある。画面左下には清浄水がみえる。

十一面観音
 本尊十一面観音を安置する。応保元年(1161)の『三十三所巡礼記』には、「御堂五間南向」とある。現在の堂は宝暦九年(1759)に徳川家の助力により再建され、桁行五間・梁行五間、入母屋造、裳階付、向拝一間。内陣・脇陣境に建具を入れない。

七本桜
 『西国三十三所名所図会』には「七種の宝を捧げて為光上人に香炉・法螺・鈴・錫杖・梵鐘・応同樹・海樹などを奉り、寺説にこの海樹とはすなわち桜樹のことをさし、当山に七本桜の名があるのはこのことが由来である。」と記されている。


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