廣重美術館蔵

〔御詠歌〕
一心(いっしん)に南無観音(なむくわんおん)と唱(とな)ふれバ
 慈悲(じひ)ふか谷(だに)のちかひたのもし

奉額 船(ふね)と散(ち)る蓮(はす)のつぼみや如意宝珠(によいほうじゆ)


如意輪堂
 画面右、入母屋造の建物。
 現在は桁行三間、梁行三間、回廊付、朱塗、銅板葺、宝形造。
 元和元年(1615)に建立されたといわれ、享保年間(1716〜36)に改築、寛政年間(1789〜1801)に回廊が増補された。

おくのいん(奥の院)
 画面中央、山の中腹あたり。
 『新編武蔵風土記稿』によると「奥院 後山の小径折坂を経ること三町許にして、険しき岩の下に巽向の岩穴あり、如意輪の石像を安ず、入口は腰をかがめて入ること一間半許、夫より広く撞鐘石坐禅石雲岩あり、又大日の石像を岩の凹みたる所に安ず、側に小穴あり、底際を知らず、是を無間カ谷という、夫より五間許をへて、梯子を登ること三間、東の口に出す」とある。

いわや
 画面中央、奥の院のさらに奥。
 奥の院の項の『新編武蔵風土記稿』の「巽向の岩穴あり」をさす。

【札名なし】
画面右端の建物
 入母屋造の建物。
 別当寺と思われる。


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