廣重美術館蔵

〔御詠歌〕
霧(きり)の海(うミ)たちかさなるハ雲(くも)の波(なみ)
 たぐひあらじといたる橋立(はしだて)

奉額 馬頭尊の御堂さながら大岩を背負たるさまなれバ大悲のこゝろを思ふて
 春駒や吾は重荷のつゝら石


馬頭観音
 画面右端、萱葺、宝形造の建物。
 現在は桁行三間、梁行三間、向拝付、銅板葺、宝形造。
 宝永四年(1707)建立。軒に絵馬が二枚あり、絵馬の間に「馬頭殿」の扁額がかかる。

いはや出口
 画面中央の岩窟。
 観音堂から左に下った所に入口のある鐘乳洞で、出口は観音堂の背後になる。各所にみられる鐘乳石や石筍の形は、千手観音、五智如来、弘法大師の後姿、上り龍、下り龍、仁王の足とよばれている。


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