廣重美術館蔵

〔御詠歌〕
尋(たづ)ねいりむすぶ清水(しミづ)の岩井堂(いハゐだう)
こゝろの垢(あか)をすゝがぬはなし

奉額 夜寒さや寝こゝろ洗ふ水の音


ゼン石(坐禅石)
 画面右奥。
 『新編武蔵風土記稿』によると「坐禅石 佛國禅師の坐禅せし石にて、大さ六七尺四方」とある。

地蔵尊
 画面右奥、坐禅石の横。

コンピラ(金毘羅)
 画面右奥、鳥居の奥、入母屋造の建物。

正観音
 画面右奥、コンピラの札名の横。

愛宕
 画面右、入母屋造の建物。

ゴマ壇石(護摩壇石)
 画面中央にある石。
 『新編武蔵風土記稿』によると「弘法大師修法せし所なりと云」とある。

クマノ宮
 画面左奥。

釣月庵
 画面左、切妻造の建物。
 『新編武蔵風土記稿』によると「鉤月庵 黒門の内にあり、山守りの居る所」とある。

仁王門
 画面中央、入母屋造の門。
 『新編武蔵風土記稿』によると「仁王門 石燈百九十余級の上にあり」とある。

ふだ堂(札堂)
 画面中央、仁王門の奥、入母屋造の建物。
 『新編武蔵風土記稿』によると「札堂 仁王門と黒門との間にあり」とある。

重忠
 画面左手前の人物。
 重忠とは、秩父別当の秩父武基の孫重弘が、当地の観音を信仰し、堂舎再興の大檀那となるが、その重弘の孫にあたる人物である。

【札名なし】
岩井堂
 画面中央、桁行三間、梁行二間、懸崖造、宝形造の建物。
 現在は桁行三間、梁行三間、懸崖造、銅板葺、宝形造。
 江戸時代中期の建立。


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