廣重美術館蔵

〔御詠歌〕
補陀(ふだ)らくハ岩本(いハもと)寺とおがむべし
 谷(たに)の松風(まつかぜ)ひゞく滝(たき)つせ

奉額 山もりに迷子(まひご)逢(あひ)けりはるの月


本堂
 画面右奥、萱葺、寄棟造の建物。
 現在は桁行八間、梁行五・五間、平瓦葺、寄棟造、本尊薬師如来を安置する。
 弘化四年(1847)に焼失、安政五年(1858)に再建。

長命水
 画面本堂横の井戸。
 『新編武蔵風土記稿』によると「長命水 境内にあり、井水と名づく、往古住僧が難病を患った時に、本尊の霊告を受け、この泉を服薬し、平癒した。以後疾病の時にはこの水を用いた」とある。

正観音
 画面左奥、基壇上にある切妻造の建物。
 現在は桁行三間、梁行三間、回廊付、唐破風、向背付、銅板葺、宝形造。
 明治三年(1870)第十五番札所蔵福寺が廃寺となった際に、その薬師堂(文化年間建立)を譲り受け現在地に移築。海老虹梁の龍の籠彫は、当時の名工飯田和泉の作。

【札名なし】
画面本堂横の建物
 萱葺、切妻造の建物。
 別当寺と思われる。


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