廣重美術館蔵

〔御詠歌〕
ありがたやひとまきならぬ法の花
 数(かず)は四万部(しまぶ)の寺(てら)のいにしへ

予(よ)三十四ケ所(しよ)順礼(じゆんれい)のミきり鰐口(わにぐち)のひゞく間(ま)に一句を考へて奉納す
千僧(せんぞう)の経(きやう)や四万部(しまぶ)の蝉(せみ)の声(こえ)


聖観音堂
 画面右奥、向拝付、入母屋造の建物。
 現在は桁行三間、梁行三間、勾欄回廊付、朱塗、銅瓦葺、入母屋造。
 元禄十年(1697)十二月二十二日造営の棟札があり、宝暦六年(1756)に改修された。

札堂
 画面聖観音堂の手前にある切妻造の建物。

四万部塚
 画面札堂の手前、五輪塔のあたりに札名がおかれる。寺伝によると、性空上人の弟子・幻通がその遺命によりこの地を訪れ、四万部の経典を供養のために読誦し、経塚を築いたとある。『新編武蔵風土記稿』によると「誦経塚 楼門内にあり、周囲四間四方、塚上に石塔を立つ、其文妙典四萬部供養石塔と勒す」とある。

【札名なし】
仁王門
 画面左端、楼閣造、入母屋造の門。
 現在は平瓦葺、切妻造。


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