朝比奈義秀
 赤地に横縞筋の入った熨斗目(のしめ)小袖を東絡(あずまから)げに着る。裾には袍(ふき)がつく。袍とは、袷(あわせ)や綿入れの裾の裏地を表に折り返し、表から少し見えるように仕立てたもののことである。小袖の上に裃をつける。裃には上半身の肩衣(かたぎぬ)に二ヶ所、下半身の袴部分に三ヶ所、鶴丸文様が描かれる。袴部分は股立ち風になっており、熨斗目の着物が見える。腰に石帯(せきたい)を結ぶ。石帯には、朝比奈の家紋である三ツ引が描かれる。肩衣部分を背中の方へ抜く。右膝には三里当てを結ぶ。素足に太い鼻緒の草履をはく。
 歌舞伎演目『寿曽我対面』に登場する小林朝比奈は、裃ではなく大紋をつけ、紋所も鶴丸文ではなく向かい鶴菱文である。

山鬼
 筒袖になった緑色の上着に、赤い紐を腰で結び、虎皮の股引をつける。脚部を虎皮の脛巾(はばき)で巻く。


神奈川県立歴史博物館蔵

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