朝比奈義秀(あさひなよしひで)
 当山(たうざん)ハ聖武帝(しやうむてい)の御願(ごぐわん)にて徳道(とくだう)聖人(しやうにん)の草創(さう/\)なり本尊(ほんぞん)ハ天平(てんへい)八丙(ひのへ)子(ね)の夏(なつ)由井浜(ゆゐがはま)より出現(しゆつげん)せし二丈(じやう)六尺(しやく)の尊体(そんたい)にまし/\て験(れいげん)こゝにあらたなれバ天子(てんし)将軍(しやうぐん)の御帰依(ごきゑ)もあさからず義秀(よしひで)ハ常(つね)に千手陀羅尼(せんじゆだらに)を懐中(くわいちう)して当山(たうざん)を厚(あつ)く信仰(しんかう)するによつてその験(れいげん)あまたなるなかに一夜(あるよ)山鬼(さんき)にかこはれし時(とき)懐(ふところ)より光明(くわうミやう)かゞやきて其(その)難(なん)を免(まぬか)れしのミならずこと/\く退治(たいぢ)して名(な)を褒美(ほうび)せられしハ彼(かの)其称(ごしやう)観世音菩薩名者(くわんぜおんぼさつめうしや)是諸悪鬼尚不以悪眼視之況復加害(ごしよあくきしやうふのういあくげんじしきやうぶかがい)の金文(きんぶん)に能(よく)かなへり

神奈川県立歴史博物館蔵

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