当山の岩洞の霊像はうしろ向きの十一面観音であり、自然石である。弘法大師はこの像を拝し、このような岩洞に参詣することは人々にとって難儀なことなので、岩洞の外に御姿を求めたいと祈念した。すると、忽然と杉の大木の上に観音が千手観音の御姿で現れたので、弘法大師は一夜のうちに模して彫られた。これが今の順礼堂の本尊である。

白木利幸氏蔵

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