七ツ石
 当山の本尊は、行基が一刀三礼した六尺の荒木作りである。行基が当地へ来た時に、熊野権現と稲荷大明神が烏と狐に乗って現れて、行基に七ツ石の不思議を告げられた。この石は奇異なことに吉事がある時は自ら現れ、凶事の時は自ら隠れるので、誰もその所在を知らなかった。
 現に明和三年(1766)戌、堂舎を再建する際、住持が太子に祈願したところ、はからずも檀家の土地にこの石が現れた。それをこの寺に送ったところ、すぐに大功を遂げたのであった。
 また、長暦年中(1037〜1039)以来、本尊は、人々の疫病を抑えたことが多くあり、今でも本尊は僧に姿を変えて、町や村を巡って、信心する者を大慈大悲の誓いとして病難を救っている。霊験あらたかなことは真の御詠歌を見なさい。
 なお、当山に霊験あらたかである天満宮があるので、利益を受けることができる。

法楽寺蔵

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