当山の本尊は、人皇三十四代推古天皇の御代、漁夫の網にかかって現れた霊像であり、開山は勝海上人である。
 昔この地にあった一つ家に姥と一人の娘がいた。旅人を宿泊させて石の枕を与え、釣天井を落として旅人を殺め、衣服や路銀を奪っていた。観音が美少年と化して一つ家に宿泊したのを、姥は殺そうとしたが、取り違えて我が娘を殺めてしまった。そのために、たちまち姥は蛇身となって、祟りをなしたので、これを弁天として祀った。

白木利幸氏蔵

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