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 ほうみょう童子 現存する伝本の詞章には主に二つつの系統に区別できる。一つは、慶長七年(1602年)写本・岩瀬文庫奈良絵本を含む古い系統で、 もう一つは寛永八年(1668年)以降出版された全板本と明和八年(1771年)写本を含むそれである。米国議会図書館本は、 その両方の系統の組み合わせにより派生した、割りに新しい系統に属すると思われる。
 しぐれ 室町時代物語の一つ。公家恋愛譚。絵は特に繊細優美。奈良絵本として佳作の一つ。
『しぐれ』の伝本は、古写本、絵巻、奈良絵本、刊本など少なくはない。
 静か 十六世紀に流行した語り物の芸能「幸若舞」は、近世には読み物としても普及していった。
その中でお伽草子と同様に、奈良絵本として制作された舞曲もいくつかあり、この「しつか」もその一つである。
 曽我物語 曽我十郎五郎兄弟の仇討ち物語として有名な『曽我物語』を奈良絵本の体裁に仕立てたもの。
その豪華な装丁から祝儀本であったと考えられる。『曽我物語』は真名本、大石寺本、仮名本の三種に大別され、 さらに仮名本は古態を示す甲類と流布本の乙類に分かれる。
全25巻のうち第5巻以外の24巻を画像化している。


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