カワウソ 1929年 長崎県 何とも知れぬものが船にのぼろうとすることがある。ある時、沖に人のいない船があり、強気の男が行くと、果たして出てきた。やっとのことで帰ったが、これは河獺のすることだろうと言う。
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アカハチ 1915年 石川県 夜中、海上に、赤い光があたかも灯火のように輝くことがある。これは赤蜂という怪物の仕業であるという。
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モリ,モレ,ボレ 1992年 宮崎県 モリ、モレ、ボレ、などといわれるものは、大きな火や光となって現れ、汽船や帆船になってやってくる。見た目も音も船そのものだが、航海ランプが反対に点いたり、帆船が風を無視して走ったり、船の下部が光ったりと、この世のものでない有様をどこか必ず示すという。近くの船に「ひしゃくを貸せ」と寄り付いたこともあるという。
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ボウレイビ 1934年 宮城県 F3425:T3426島県 亡霊火(もうれいび)は海上遭難者の亡霊が船になったものである。夜間に漁船が航行していた時、前面に帆船が突然現れた。衝突を避けようとして方向を転じると、さらにその前面に現れる。やむなく停船して凝視すると、忽然として船の形ではなくなり、遠くを燐火が走っていくのが見えたという。
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アヤシビ,ウミユウレイ 1928年 広島県 夏から秋の夜にかけて、沖合の海上を怪火が走ることがある。
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コエ 1980年 海上で大風が吹き、大波が打ち寄せて、船が転覆しそうになった時は、船に乗っている人が皆船の頭に立って大声で叫べば、大波は船を避けるという。これは人の陽気を風が避けるためである。
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アヤカシ 1965年 長崎県 アヤカシの船はボロッコ(セミ)が横になっている。
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フネユウレイ 1998年 沖縄県 船幽霊は伊平屋沖、那覇沖、平久保沖など海の難所に多く出没する。近付いてきた船幽霊を避けると遭難してしまう。構わず直進すれば消えてなくなる。
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モウレイブネ 1992年 宮崎県 もうれい船は、亡霊が汽船や帆船に化けたもの。船底と海面を白く光らせて、汽船なら航海ランプが反対に点き、帆船なら風を無視して走る。一度通り過ぎても、何回も繰り返しやってくる。
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フネユウレイ 1985年 愛媛県 船幽霊の話は一般化されている。どこからか急に櫓声が湧き、船に近づいてくる。ぶつかるかと思うと消えて、闇が濃くなる等。決して避けてはならないという。また急に大きい帆船が現れるという。暗黒の海でもはっきり見え、場所は昔難破船のあった海と同じであることを不思議とする。
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フネ 1959年 福井県 大きな船で三方に来る時、海上にたくさんの白い帆をあげた舟を見ることがある。
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フネユウレイ 1959年 島根県 船幽霊を見たものはいないが、声をかけられたものは多い。それに対して、こちらから声をかけると必ず死ぬといわれている。
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フナユウレイ,グゼブネ 1932年 長崎県 航海中にもやに包まれたときは節分の豆を口に入れてそれを吹くともやが晴れる。平戸島附近では船幽霊をぐぜ船と言った。後を追っていくと瀬に乗り上げたりする。苫や灰を撒いたり、燃えさしの薪を投げ付けて難を避けたようである。
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クビキレウマ 1942年 高知県 首のない馬が走ってきたり歩いてきたりする。
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(キエルオオキナフネ) 1976年 大分県 大きな船がどんどん近づいてきて、突然ぼっと消えることがあるという。
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マヨイブネ,マヨイ 1934年 福岡県 月の明るい晩に逆らって行く帆船を見たり、見えないのに人の話し声を聞くことがある。これをマヨイブネと言い、盆の月に多く現れる。単なる海上の怪火も、筑前ではマヨイと言う。
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ヒトダマ 1961年 静岡県 魂のある人がなくなると人魂がゆれて走るといい、事実多かった。
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ウミボウズ 1973年 香川県 海坊主が出ることがある。これは水死者の霊であるという。
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マジュツシ 1953年 鹿児島県 昔、この島の里山に魔術使いが住んでいて、沖を走る船をとめたり海上を歩き回ったりしたと言う。
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スネコスリ 1956年 雨の降る夜道、通行人の足の間をこすって犬の形をした怪物が走り通ることがある。
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キツネビ 1992年 茨城県 狐火が点滅するのを見たことがある。母の実家に行った時、同じ様な現象を見たことがある。この火は狐の吐く息が光って見えるのだと言われた。
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