ナガレボトケ 1964年 福島県 水死人を流れ仏という。死人を海で引き上げるときにはおもかじのほうからする。「仏にしてやるから漁をさせろ」といって上げるが、そのような船には確かに漁があるという。
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ホトケ 1984年 新潟県 仏オロシに関する俗信。なやみごとや困ったことがあると、仏オロシをした。あまりおろすと仏の位が下がったり、仏が負けたりするなどという。
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ホトケ 1933年 秋田県 葬式の夜行う仏降ろしで、仏が降りない場合がある。その理由のひとつに亡くなって水を供えた降りてきてほしい仏ではなくて、それ以外の仏が降りたがって、押し分けてくる場合がある。その時は出席している遺族やお客にどうするのか尋ねて判断するのだが、大抵はまずその仏の言葉も聴いてやることにする。
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ホトケヨセ 1964年 福島県 伊達の方から頼まれてみこがきた。仏の前で拝んでいるとねむったようになり、仏のような声音でいろんなことを口走る。仏の祭りをおろそかにしているとうらみごとをいわれたり、災難を教えられたりする。
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ガキボトケ 1963年 岡山県 ガキ仏は人に憑くことはない。
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ネンブツイケ 1990年 岐阜県 花山院が池にかかる大橋から「南無阿弥陀仏」と唱えると、淵から「仏、仏」と水の音が聞こえた。高倉天皇が勅使を出して調べさせたが、本当に「仏、仏」と音がする。
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(ゾクシン) 1984年 新潟県 なやみごとや困ったことがあると、仏をおろしたが、これを仏モドシといった。
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(ゾクシン) 1973年 香川県 漁業に関する俗信。海で死体を見つけたら、周囲をトリカジで三度回り、トリカジからムシロですくって警察に引き渡す。放っておくと不漁になるという。流れ仏の後、数ヶ月後には大漁になるという。流れ仏を拾った辺りは大漁になるという。流れ仏を積んでからは、どんなに漁があっても仕事はしない。また、流れ仏が祟って漁がないともいう、など。
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シノヨチョウ 1992年 宮崎県 病人の枕元に死人が立つことがあるという。
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カメ 1985年 静岡県 漁の間に亀にあうと漁があがった。ときどき亀が流木にとりついて漂っていることがあるが、その木をひろいあげて船にある木を投げてやると漁があがるという。漁が悪くなるので漁の間亀を見つけてもつかまえて食ってはいけない。
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ガキ 1990年 福島県 飯を櫃一杯に詰めて出かけたのに、半分に減ってしまっていることがある。これは餓鬼(仏になれなかった人)が仏にしてもらいたくてやっている。
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ナガレホトケ 1937年 大分県 流れ仏に出会ったときはオモテの者が死人に「漁をさせるか」と尋ね、トモの者が「漁をさせるぞ」と言う。それからオモテの者が「漁をさせるなら助けてやろう」といって、トリカジから乗せる。おろすときはオモカジからおろす。死人を無言で乗せたり乗せずに帰ったりすると悪い結果を招くといわれている。
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ツキモノ,ヘビ 1986年 長野県 蛇が人に憑いたことがある。
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サカサダケ 1940年 千葉 県 青竹の節を抜き、逆さまにして墓の上に立てる。仏はこの穴を通って外に出るという。また、墓参りのたびに、この竹の穴から水を注ぎ込む。仏がその音を聞いているとも、仏がその水で喉を潤すともいう。
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ホトケ 1970年 鳥取県 7月16日の朝に盆の仏送りをする。この日には仏が海に帰るので、漁師は船を出さない。
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(ゾクシン) 1961年 静岡県 水死人は漁によいといって必ず拾い上げる。
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ミサキ 1965年 高知県 同じ場所で何人も死んだり、仏になれずに迷っている死者が固まっていたりしているときなどを、「ミサキがびっくりして漁ができない」という。
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ホトケサマ 1963年 福島県 7月7日の朝、小麦の藁で作った七夕馬を母屋の屋根に上げる。この馬に乗って仏様が降りてくるという。仏様とは家の先祖のことである。この日は仏様を追い出して仏具を洗う。
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ホトケ 1984年 新潟県 彼岸のアケの日は仏のお立ちの日であり、その前夜特別のご馳走を仏壇に供えてその翌朝は仏が朝立ちをするといってみやげ団子を仏に供えた。
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ホトンバンバ 1937年 高知県 我が子をなくした。妊胎で亡くなった、今どうしているかを聞きたい人が仏婆のもとへ訪れる。仏婆は仏龕で黙祷し、亡くなった人の要望を伝える。
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ダル 1985年 和歌山県 祭る者のない仏さんがいて、そこで2・3人の人がダルに憑かれたことがあるという。
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