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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

キツネ
1990年 長野県
昔、養蚕をしていた頃は、蚕に天ぷら油の臭いがつくと不作になると言われ、河原で揚げた。夕方になるときつねがやって来て、尻尾で川の水を天ぷら鍋の中にふりかけて、天ぷらができないようにした。また、油を入れた瓶を忘れていったら、全部なめられた。

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ネズミ
1928年 大分県
鼠が油つぼに尻尾を入れて油をなめていたが、油がなくなると自分の尻尾を食べだした。尻尾がなくなったら足を食べ、足がなくなると胴を食べ、最後は頭まで食べてしまった。
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アブラトリ(ゾクシン)
1925年 岩手県
人間の油を取るといわれる油取りがやって来ると、戦争が始まると言われる。
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キツネツキ
1981年 長野県 
きつねつきを落とすには、オフミサマというお経の本をめくってその風に当てる、マセンボウで叩く、頭に熱した鍋釜をかぶせる、天ぷらを食べさせるなどの方法がある。
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キツネ
1995年 群馬県
大深山の立石に狐がいて、みんな化かされた。狐が憑いたときも、立石に油揚げや天ぷらを持っていくと離れた。
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キツネ
1937年 福井県
夜になったので家に泊めてもらった家には白いものを着た死人がいた。油を切らすと火が消えるというので、持っていた油を次々と足していった。後ろからたたかれて気がつくと、芋畑に座って里芋の葉に油を注いでいた。白狐に騙されて油を舐められてしまったのである。
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キツネ
1985年 新潟県
隣村に油を買いに行った帰りに道に迷わされて、気づくと油は全部なくなっていた。狐の仕業。
類似事例

アブラスマシ
1938年 熊本県
山道に出る怪物で油瓶を下げている。
類似事例

キツネ
1984年 山梨県
狐が油を舐めたくて油売りを化かし、油売りは「あぶらあ、あぶらあ」といいながら、油を売っているつもりでそこら中にこぼして廻った。
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アブラボウ
1965年 滋賀県
昔湖東の金剛寺に、毎朝本堂の観音様に燈明の油を差しにいく坊さんがいた。ある日坊さんは禁じられた遊びがしたくなり、燈明の油を盗みお金を作った。ところが遊びに出かけようとした時、ふとした病気が元で重体となり死んでしまった。その翌日から山門に坊さんの幽霊が出るという噂が広まった。その幽霊は手に油を持って、本堂に登って行くが、かすかな声で「油返そう、油返そう。わずかなことに、わずかなことに」とつぶやいているという。今でもこの油坊はでるという。
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キツネビ,キツネ
1977年 茨城県
田んぼ道を、列になって点滅しながら動いていく狐火を見たことがある。狐の嫁入りだと教えられた。この辺りには多くの狐や狸が住んでいた。帰りに土産の天ぷらを狐に取られた、狐に化かされて田んぼを這い回っていたという話も聞かれた。
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キツネ
1985年 新潟県
蒲生集落と室野集落の間にはサンクロウギツネという仇名の狐がいて、道行く人の天ぷらや油揚をとった。
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キツネ,(ツキモノ)
1988年 長野県
キツネが人に憑いたことがある。憑かれた人は、油揚げを食べたがったり、また油をなめたりしたという。
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キツネ
1997年 青森県
油もの(餅など)を持って土手を行く途中、急に眠くなってその場で居眠りしてしまい、目を覚ますと油ものはなくなっていた。きつねの仕業。
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(アブラガデルイシ)
1980年 群馬県
くさうづ(草津)の地に、石から油が湧き出る所がある。池の岸に油の出る石があり、池の水面にしたたり落ちた油が溜まっている。
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キツネ
1933年 長野県
油を買いにいった帰り、茶屋の前を通ると年増だが垢抜けした女が手招きしたので、油を女に預けて酒を飲んだ。茶屋を出て帰るとき油がなくなっていることに気づいた。狐に化かされたのであった。
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キツネ
1971年 岐阜県
魚や油を持っていると、その手が重くなってくる。持ち替えるときに狐がぐるっとまわってきて油を飲んでしまうのだという。家に帰ってみると、空になっている。
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キツネ,(ツキモノ)
1988年 長野県
キツネが人に憑いたことがある。憑かれた人は興奮状態でいつも落ち着かず、常識はずれのことを言ったり、四つんばいで歩いたり、天ぷらなどをしきりに欲しがったりする。一室に閉じこめて押さえつけて桃の枝などで体を打つと、キツネのような悲鳴を上げて人事不省になり、気がつくと正気に戻っているという。
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キツネ
1989年 長野県
ある人が祭で売りに出そうといなり寿司や天ぷらを担いでいった。カザワリのお稲荷さんに行くつもりだったが、途中の岩の上にある荒神様で化かされた。売り尽くすと近所の人が「ここでは祭をしていない」と告げた。気づくと、木の葉っぱばかりがあったという。
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キツネ
1933年 長野県
油を買いにいった帰り、田の中に急に燈火がついた。燈火は火の玉になり矢車のように廻って消えた。気づいたときには油はすっかりなくなっていた。
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キツネ
1989年 長野県
下茶屋で油を買った帰り道、周さは庚申坂で休んでいて「きつねは化かすというが、化かせるものなら化かしてみろ」と言った。帰り道で気がつくと、油壺が軽くなっていたという。
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キツネ
1931年 長野県
菜種を持っていって油にしてもらった帰りに、狐に化かされた。堤の上で裸になり這っているところを注意されて正気に戻った。夜這いをしているつもりだったのだった。もう油は一滴も残っていなかった。
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