オマンノオヤ 1958年 香川県 オマンコシカケという石がある。薄暗くなって通りかかると笑い声がする。誰だと問うと「オマンの親でございます」と答える。よくよく見ると馬鍬のこのような歯を見せて笑った。
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テング 1985年 和歌山県 ある人がいなくなった。4・5日して帰ってきて、天狗にさらわれたが、いろいろ面白かったと言った。
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ヌリヨメジョウ 1959年 鹿児島県 美座にのぼいきという坂がある。そこには綺麗な姉さんが着物を着て杉山からぬーと出るそうだ。これはぬり嫁じょうという。魚を盗ったり、人を驚かせたりする。確認しようとすると姿が消える。鶏を連れて行くと、鳴くのでぬり嫁じょうが来たのかすぐにわかるという。煙草の火か松明代わりのむえきりを持っていると絶対に遭遇しない。
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ケンムン 1980年 鹿児島県 ガジュマルの木の下で面白い話をしていると、ケンムンが来る。
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テングサン 1978年 石川県 山祭りの日に、男の子が2人山へ行った。すると、天狗さんが1人の子に「餅ついたか」と問うと、その子は「ヨチついた」と答えた。するとよれよれになって歩けなくなった。もう1人に同じ事を問うと、その子は「餅ついた」と言ったので平気だった。
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オウムイシ 1975年 愛知県 三河国馬伏村の返事をする石のことを聞いた物好きな若者が、三味線や鼓などを持ち、その石の前で歌い踊ると、いっそう面白く響き歌う。そこで誰いうともなく、この石を鸚鵡石と呼ぶようになった。
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ガラッパ 1982年 鹿児島県 雨期になると夕闇をぬってピーヒョロピーヒョロと山から川へ降りてくる。船に乗っていると後ろから組み付いてきて水に沈めることもある。
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ヒシノムラノナナフシギ,ナガミネノコウヨウ 1987年 長野県 八重霧も包みかぬらん錦なす長峯山の峰のもみごば
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イヌガミ 1986年 愛媛県 犬神がとり憑く前は天井の方がぞろぞろいい、気味が悪くなるという。そうなると家の誰かがとり憑かれている。そうなると、「さあいぬるぞ」といって、戸口で死んだように倒れ、犬神が抜けるときもあるが、そのまま戻らないときもある。
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キツネ 1980年 青森県 水上のお爺さんが葬式の用意をしている和尚に会った。これはキツネだと感づき、唱え言をする人だったので、唱え言をして足止めをしてこらしめ、用を済ました帰りにまじないを解いてやった。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 老婆の所に、ケンムンがいろいろな物を持ってやって来た。老婆が、一番怖いものは何かとたずねると、ケンムンはタコだと答えた。次に怖いのは何かと問うと、夜明けに鳴く鶏だと答えた。そこで老婆が手に唾をつけて手を叩くと、ケンムンは二度と現れなかった。
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モンドウイシ 1987年 長野県 雲之助城址にあり,二つの石が向き合っている。尋ねたいことを唱えると答えてくれる。
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キツネ 1990年 長野県 朝、ある人が野良仕事に行くと、男が裸で四つんばいになっていた。声をかけても覚めないので、背中を叩いて正気に返した。「何をしていたのか」と問うと、「夜這いに行った」と答えた。きつねに化かされたのである。
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ダケイシ,コウボウダイシ 1958年 岐阜県 ダケ石は弘法大師の杖が石になったといわれている石で、この石に触ると怪我をするという。
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キツネ,(ツキモノ) 1989年 岐阜県 キツネが人に憑くことがあるという。憑かれた人は目がつり上がり、戯言を言った。尋ねたことには答えるものの、つじつまの合わないことを答えたという。
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フクシュウキ 1975年 溺死した人の霊のこと。
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オオニュウドウ 1975年 ある船乗名人が晦日に出航した時、海上で急に風が変わり黒雲が出て背の高さ1丈ぐらいの大入道が現れ、「恐ろしいだろう」と問うてきたが「恐ろしくない」と答えると消えた。
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カッパ 1975年 福島県 河童が座ったようなくぼみのある石が2つあり、親河童の石、子河童の石と呼ばれている。そのくぼみに石を当てられればいいことがあるという。
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カワンヒト 1960年 大分県 カワンヒトは化けることもあるらしい。ある男が山で草刈をしていると目前に美女が立っている。抱こうとするとぬるっと抜けてしまう。それを繰り返しているうちに水溜りに出、娘の姿は見えなくなった。その後、男は1週間ほど寝込んだ。
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バケイシ 1987年 山形県 化け石という石は、若い女に化けて侍を騙して斬りつけられた。その石が今でもある。
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(ゾクシン) 1982年 群馬県 石に関する俗信一束。白い石を死に石と言い普段使うのを嫌がる、石は卯の年に子を産む、など。
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