カッパ 1915年 東京都 合羽坂という坂がある。坂の下で低い土地にある池に河童が住んでおり、時々坂のあたりに出たために、坂の名になったという。
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イシブネ 1987年 長野県 山家神社の祭神である白山さまが夫から逃げてきたとき,石で作った舟があったのでその下に隠してもらった。夫神様はあきらめて帰ってしまった。そこでその場所を「石舟」という。現在は石舟神社がある。
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サンネンザカ 1998年 三年坂は愛宕町から西へ下りる坂で、ここで転ぶと3年たって死ぬといわれていて怖かった。
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グンダリサン 1979年 山梨県 軍刀利神社の祭神、グンダリサンが草を薙ぎ倒して山の上に登って様子をうかがったので、その坂をクサナギ坂と呼び、それがサナギ坂(蛹坂)と呼ばれるようになった。
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タヌキ 1960年 神奈川県 ある寒い冬の夜、一人暮らしの老婆の家に年を取った狸が来て囲炉裏にあたった。次の日も来たので老婆が狸に火を投げつけると驚いて逃げたが、坂の途中で死んだ。その坂を火の坂という。後に水車業を営む人が陽原から久所に通ずる坂の下に穴を掘って祀った。
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オヒメサマ 1989年 山梨県 お姫坂には昔水溜りがあって、お姫さまがそこに出たからお姫坂と呼んでいる。
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イットノサカ 1987年 長野県 昔,夫の神様がらい病になったのを嫌って白山さまが逃げてきた。それにまつわる地名縁起,伝説など。白山さまは山家神社に,夫神様は対岸に向かい合いに祀られて「しらやまさま」という。
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ガギザカ 1968年 群馬県 箕輪城が武田信玄に滅ぼされたとき、脱出した藤鶴姫一行が、人の声を聞いて追手と早合点し、自害してしまった。声は姫の味方の軍勢のものだった。声のしたあたりを一言坂、自害した坂を限り坂という。限り坂は今、訛ってガキ坂と呼ばれていて、そこのお堂に座ると鼻血が出るという。
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トキワゴゼン 1973年 奈良県 坂が急であり、常盤御前が子供を止めねばならぬと言ったため、子留坂の名がついた。
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キツネ 1972年 長野県 いくら歩いても坂の頂上に出られない。夜が明け、気が付くと坂頭で眠っていた。2・3軒先が自分の家なのに、それがわからなかったのである。
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サカガミ,シロシカ 1974年 神奈川県・静岡県 倭健命が足柄の坂にやってきた時、その坂神が白い鹿になって現れたという。
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タヌキ 1985年 新潟県 話者の家の前の坂を下ったところの橋では、坂を下って水遊びする音や小豆を研ぐ音、また坂を登る音がしたり、提燈が点いたり消えたりする様子が見える。狸の仕業。
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ヤマジョロウ 1972年 愛媛県 坂で山女郎が出ていたという。
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カワウソ 1981年 和歌山県 ウソ越坂にはカワウソが通る。
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キツネ 1963年 岡山県 エラミ坂に出る狐は、人の前を通って「ホイホイ」と声を出す。
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キツネ 1972年 千葉県 鼠坂は細い山道で、よく狐が化かして、通る人は買ってきたものをとられた。
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ゴリンザカ 1967年 山梨県 ある家の畑の畔にある五輪の石塔のそばの坂をゴリンザカというが、これはこの石塔があるからとも、誰かがこの坂で5厘拾ったからとも、武士のゴリンサンが切腹した場所だからともいう。なお、馬に乗ってこの坂の石塔の前を通り過ぎるものは、必ず落馬するという。
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イタチガサカ 1983年 長野県 いたちが坂といわれるところで、お坊さんが歩いていると急に駕籠が重くなった。これは妖怪の仕業だと思い、念仏を唱えると軽くなったので坂を越えることができた。
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ロクシャクボウズ 1996年 石川県 六尺坊主が出たと言われる坂がある。
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(ハノカミサマ) 2000年 新潟県 竹の子売りのお婆さんが坂の下に落ちそうになったとき、(おそらくお地蔵さまが)籠を引っ張って助けてくれた。
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タヌキ 1975年 静岡県 「妻良の七坂・子浦の八坂。会いに来たもの帰さるか」といい、そこには狸のくぼがある。化かされるとのぼりがたくさん立つが、大きい声を立てると消える。
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