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検索対象事例

スギノセイレイ
1967年 福島県
西光寺に大きな牛をも隠すほどの3本の大杉があった。文化2年頃、この寺の坊さんがこの木を切らせることにした。その前日の暮れ方に見たこともない怪しげな童が3人、手を取り合って泣きながら走り去ったのを見たという人がいた。また、乞食夫婦がこの木の下に宿を取ったところ、夜中に冷たい風で目が覚めた。すると裃を着けた立派な若者が左右に美しい女の人を連れて寂しそうに立っていた。何を聞いても答えないので恐ろしくなり、着物を被って突っ伏して、暫くして顔を上げたら消えていた。夜が明け、村一番の早起きにこの話をすると、千年以上の古木を切ろうとしているから杉の精霊が悲しんでいるのだろうと、他の村人たちと金を集めて木を買い取り、切るのを中止させた。木に斧を入れ始めていた樵が言うには、老木は切ると必ず水を発するものだが、この木は一度斧をあてると水が2メートルも噴出したといって気を失った。そしてこの木を切ることに賛同した6人も次々に死んだ。切られた日が4月4日だったので、この後4月4日にお祭りをしている。

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カミキ
1958年 香川県
神屋敷にある木はカミ木なので切ってはいけない。切る時はお伺いをたててから切る。手斧を木の根元に打ち込み、切ってもよい時はそのまま根元に打ち込まれたままになっている。斧が一夜のうちにはずれていると切ってはいけない。切った後は必ず杉一本、檜一本を植えることを約束する。
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タヌキ
1973年 岩手県
狸は夜、鋸で木を切る音をさせる。倒れる音はしない。木を切る仕事をしていたおじいさんから聞いた話。
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ヤマノカミノキ
1942年 三重県
木を切っているときに、山の神の木にあてると、病気になる。
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カイオン
1958年 香川県
ネゴヤで寝ていると向かいの山で、大勢で木を切っている音がする。しかしだれもその夜木を切った者はいなかった。
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テング
1992年 岡山県
木によって天狗の休場という枝がある。こういう木を切れば、必ず祟りがある。ただし神さんを拝んでから切れば良いともいう。今では気にされていない。
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コイノオドリ,キツネ,タヌキ
1981年 東京都
樵が鉈や斧で木を切る音が、夜中にすることがある。これはテンゴウの仕業といわれている。けれども実はテンゴウではなく、猿の仕業である。猿が人の真似をして木を叩くのが、木を切る音のように響くのである。
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テングナメシ
1938年 岩手県
木を切る音や切った木が倒れる音がするが、次の日の朝に見に行くと1本も倒れていない。天狗倒と同じ。
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ハカノオマツ
1974年 兵庫県
雄松が大きくなりすぎたので、切ろうとしたが、切る人がいなかった。あるお坊さんが切ったが、病気になって死んでしまった。その松をあまりいじめてはいけないと、言われている。
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エノキノセイ
1941年 新潟県
樵が何月もかかって大木を切ろうとしても翌日になると元通りになる。やってきた六部が山の木々同士の会話を聞き、木が切れないのは斧屑の木片に灰を撒いていないからだと言っていた。その通りにすると、やっと木を切ることができた。
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ヤマノカミノケヤキノキ
1973年 福井県
現在山の神を祀ったところに、昔ケヤキの木があった。それをある人が切ろうとすると大きな音がして「切ってはいけない」といった。さらに「切るとおまえの妻がケガをする」ともいった。かまわず切るとその人の女房がケガをした。
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テングサマノキ
1995年 埼玉県
天狗様の木を切ったら木から血が流れた。
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ヤマノカミサマ
1988年 岩手県
旧暦2月9日は山の神様が1年間に切られた木の数を数える日で、この日に山へ入ると山の神様が計算を間違えて悪さをするので山仕事を休む。昔、この日に木を切って堂を建てようとした人がいたが、その最中に木のきれが飛んできて目に当たったという。
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カミキリ
1975年
元禄のはじめ、夜中に往来の人の髪を元結から切る。切られた人はいつ切られたかすらわからない。このことは国々にあるが、伊勢の松坂に多い。江戸で切られた人もいる。
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ヤマノカミノキ,(ゾクシン)
1963年 愛媛県
山の神の木は切ってはいけないという。山の峰にある大木は、天狗の休憩場所なので切ると祟りがあるという。木が二股になっているのをヘイグシ(幣串)といい、これを切るのを忌むといわれている。
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テング
1940年 神奈川県
文化4年7月5日、3人の人が天狗に投げられ、1人が死亡、2人が怪我をした。
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キツネノキキリ
1939年 青森県
ある青年が野宿していると、夜中に大勢の人が木を切る音が聞こえた。しかし、夜が明けてそこへ行くと、そこは木のないところであった。
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タヌキ
1990年 秋田県
狸が山崩れや木を切る音をさせる。
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2000年 大阪府
南の木と呼ばれる木の周りの木を切ったら腰が立たなくなった。オガミヤサンに木を大事にしろと言われた。
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ヤマノカミ
1975年 徳島県
山の神を祀った木は切ってはいけない。
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(タタリ),マツ
1985年 愛媛県
切ると島から水がなくなるという一本松を切った人が怪我をした。
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ヤマノタタリ,カミノアソビギ
1966年 群馬県
神のまれ木、おぼしめし木、神の遊び木というような木を切る場合は、神にその木を下さいとお祈りしてからでないと罰があたる。三又の木を切って死んだ人がいたが、その前ぶれとして、風もないのに家がゆるがされたり、クー!という音がして頭を蹴るような勢いで吹いてきたりもしたという。
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