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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ウシカイチョウジャ
1956年 宮城県
伊藤孫右衛門という正直で仏信心の者が念仏回向を習いたくて、ある日来た托鉢僧に、何日逗留してもよいから経文を教えてくれるよう、一室を与える。僧は、孫右衛門の修行が足りないといってなかなか教えないうちに一年が経ち、今日こそはと外から声をかけた。牛の声がするので戸を開くと、人面の牛が伏しており「わしは乞食坊主で出来るだけ長居をしようとしたが仏罰のため、畜生の身となったので罪滅ぼしに耕作に使え」という。孫右衛門は断ったが聴かないので耕作に使ったところ、家が富み、牛飼い長者と呼ばれた。

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テング
1994年 山梨県
流れ者の孫右衛門は茅ヶ岳で仙人が碁を打つのを見て家に帰った。すると三代の年月が経ち知る者もおらず、孫右衛門は茅ヶ岳に篭り、山を巡り歩くようになって、やがて神通力を得た。村人は孫右衛門天狗と恐れたという。
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(テンニョノセップン)
1975年
孫右衛門という男が自宅で昼寝していた所、天女が降りてきて接吻した。不思議な夢を見たものだと誰にも話さずにいると、その日より孫右衛門の口中から匂いの玉を含んだような良い香りがするようになり、周囲の人々は不審に思った。その香りは孫右衛門が死ぬまで一生消えず香り続けたという。
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オオカミ
1974年 福井県
越前国大野郡菖蒲池あたりは狼の群れが出るので、日暮れには人が通らなかったが、ある僧が菖蒲池の孫右衛門の所へ行こうとして狼に遭遇した。僧は大きな木の上に登って逃れようとしたが、木の下にいる狼は孫右衛門の嬶を呼んでこようと言う。すると大きな狼がやって来て、肩車をして自分をあげろという。そしてもう少しで僧のいる高さになろうとしたので、僧は小刀で突いたところ、肩車は崩れて狼は離れていった。その後で僧が孫右衛門の家に行くと、昨夜妻が死に、死体は大きな狼だったという。
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ウシオニ
1985年 和歌山県
じいさんが滝のあるところを通ったら、真っ赤な牛鬼が出てきたので逃げた。牛の鳴き声がするので外に出てみたら、牛鬼が牛小屋に入ろうとしているところだった。大きな声を出したら、牛鬼は何もしないで帰って行った。
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ゴガツセックノウシマツリ,(ゾクシン)
1974年 愛媛県
南予地方では旧5月に牛の休み日がある。この日に牛を使うと、日照りになるとか火災があるとか、牛が足を折るとか言ってこれを忌む。昔、深田太郎右衛門が禁を破り、5月28日に牛を使ったところ、牛もろとも消え失せたという。
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カイギュウ,ワラシ
1964年 滋賀県
永源寺町は昔カネノ村といったが、そこに怪牛が一匹あらわれ、耕作を荒し村人を悩ませた。この怪牛は顔は牛で、足は馬のようで、尾の先に剣があり、総身の毛は金釘のようであった。その牛が暴れている所へ目は左一眼で、わに口の童子が現れ、牛を追い払った。この童子は鐘明神で、昔殺した孕んだ牛が復讐に来て村を絶やそうとしているので、村人を守るため戦っているという。夜半になってまた牛が現れ、暴れている所に御童子が現れ、牛を退治した。
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ウシオニ
1985年 和歌山県
牛鬼は夜になると川から上がってきて、家の牛小屋に来ては牛を引くといっていた。牛鬼は音もなくやってきて、音もなく帰っていくが、来たことだけは分かるものであった。
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イケノヌシ,ウシ,ダイジャ
1950年 長崎県
池島にある鏡ヶ池の主は牛であると言われ、故に島では牛を飼わない。または池の主が牛を嫌いなので、島では牛を飼わない。
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コウシントウ,ヤマブシ
1976年 新潟県
孫右衛門の長男が庚申塔の前で孫に放尿させた。すると長男は病気にとりつかれ、口が曲がってしまった。孫右衛門は山伏のお告げに従い、庚申塔を供養して不敬を謝ったところ、長男は元気になった。
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サルトラヘビ
1987年 岐阜県
牛戻し橋は、さるとらへびが牛に化けて登ろうとしたのを止めた。それでこの土地では牛を飼わない。
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ヘビ
1930年 京都府
70年程前、男が仏谷山に牛を放して草を苅っていたら、大きな蛇が牛をたたいたので、牛が暴れた。男は牛をしばりつけていた縄に鎌を投げつけて切り、牛とともに逃げて帰った。その後しばらく男も牛も寝ついた。蛇には耳があったという。
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(ウマレカワリ)
1988年 奈良県
ある百姓が6年の約束で小僧を雇ったが、3年して病になり、死んでしまった。その後、夢枕に小僧が現れ、残り3年は明日伯楽が引いてくるはずの黒牛になって補う、と言った。その牛を買って使うと、ほかの牛の何倍も働いたが、3年後に急死した。その牛を葬ったのが牛の宮という塚。
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ウシオニ
1959年 愛媛県
牛鬼を出さなかった年には、疫病が流行したので、以来必ず出すようになったという。菊間の牛鬼はすべて牛面である。
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シンボ,ウシ
1928年 中国
邪険な神母が外に牛がいたので中に入れようとした。牛は抵抗して入らず寺に走っていった。牛を追ってきた神母に驚いた衆僧が経を読むと、神母は牛を捨てて逃げ戻ったが、病気になって死んだ。のち、娘の夢に出て、般若経を奉納して弔ってくれと頼んだ。
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ウシイシ
1943年 岐阜県
昔、小泉村大原の明神様へ牛を挽いてきたところ、牛が動かなくなったため、牛挽きがそれを怒って斬ってしまった。その牛は石になり、切られた首も前に落ちたまま石になったのだという。
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クスリダ
1967年 茨城県
手子生にある田で、耕作すると家人に病人が絶えない。今では部落で共同耕作をしている。
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カイエン,スイギュウ
1976年 東京都
江戸の牛淵で牛を連れてこの辺りを通ると、牛が自ら淵の中に入ってしまうという。あるいは水牛のようなものがいて、しばしば現れるという。
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ウシオニ
1985年 和歌山県
毎年大晦日に、牛鬼が出るといわれていた。けれども、その牛鬼を実際に見た人はいないという。
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ウシイシ
1956年 宮城県
鹿島の神は牛に乗っていたが、その牛が石と化した。
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オオヒト
1927年 山口県
昔、まだ世界が平地だったとき、大人が牛を引いて耕作した。そのときの畦が山である。ところが、九州で大人は深く耕したので、牛は死んでしまった。だから、九州の山は高い。牛をたおしてから帰ってきたときの足跡がある。
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サケノオオスケ
1987年 山形県
11月の15日には「鮭の大助今のぼる」という声がするが、この声を聴くと3年以内に死ぬというので、声を聴かないように皆で騒いだ。
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