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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ヤマイヌ
1991年 静岡県
中川根町原山と春野村の境の千頭堂は、地元では千匹堂といわれている。昔旅人が夜ここを通ったとき、1000匹の山犬に襲われて木の上に逃れた。山犬は犬柱を作って迫ってきた。あわやというとき、旅人が腰に挿していた煙草入れの金具の鶏がトキを告げ、山犬は退散した。

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ヤマイヌ
1991年 静岡県
山犬は、人が木に登って逃れると、犬柱を作って追ってくるという。
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ヤマイヌ
1992年 宮崎県
修験僧が雪の夜、峠で山犬に襲われてケヤキの大木に登った。山犬は飛び跳ねて襲い掛かり、僧は仕込み杖の刀で山犬を次々と斬った。朝になり、僧は木から降りてきて山犬を数えると、999匹の山犬を斬り殺していた。しかし1000匹目の山犬は斬られたが生きており、僧はその山犬にかみ殺されて死んだ。九佐衛門とは、その僧の名前だという。
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ヤマノ
1988年 長野県
山には山犬が出る。
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ヤマイヌ
1985年 愛媛県
畑左衛門が深夜犬寄峠にさしかかったとき、一匹の山犬を殺したらその悲鳴で山犬が集まってきた。左衛門は松の木に登ったが、山犬も登ってきた。そこで鶏の目抜きのある刀に祈ったら、刀が鶏の声を発し、山犬は朝になったと思って逃げた。
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オクリイヌ
1936年 岐阜県
昔上ヶ洞にて夜山道を帰る人がいた。山犬に送られて気味悪くなり酒店に入り、山犬がいなくなったので帰ったと思い酒店を出たが、また山犬が来たので急いで自宅に帰り、塩一掴みを戸口において「ご苦労だったがこれで帰れ」というと山犬は帰った。山犬に送られるときに倒れると山犬の害を受けると恐れられている。
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ヤマイヌ,ヤマノカミサマ
1941年 福島県
夜に歩いていると、昔はよく山犬が出るので、腰に火縄を提げて歩いた。また、山の神様(山犬のこと)によく憑かれる人がいた。その時は小豆飯を出すと、山犬は食べて帰っていく。頭の上を飛び越す時にする小便が目に入ると目が潰れるので、山犬が付いて来たら下を見て歩かなければならないという。
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ヤマイヌ
1956年 福島県
話者の父が山道で山犬に追われて木に登った。山犬は繋がって木の上まで届いてきたので、野差で一番上の山犬を刺して助かった。山犬は蓬一本の陰にも隠れると言う。
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ヤマイヌ,オクリオオカミ
1978年 山梨県
竹宇集落には昔よく山犬が出た。山犬が後をつけてきたときには、家の近くで「ごくろうさん」といって戸を閉めると山犬は帰っていった。これを送り狼と呼んだ。
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ヤマイヌ
1928年 愛知県
山犬は山の犬ともお犬とも呼ばれる。山村の人が最も恐れていたものであるという。山犬を除けるための呪文がいくつか伝わっている。また、山犬が帰ったときに唱える呪文もある。
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ヤマイヌ
1984年 山梨県
静岡までの中道往還を馬に魚を積んで通っていたお爺さんがいて、いつも山犬に魚を1匹ずつあげていた。あるとき、その山犬がしきりに藪の中に引っ張るので馬とともについていくと、山犬の群れが道をバーッと通った。恩返しだった。家まで山犬が着いてきたときには、鍋蓋をひっくり返してご飯を盛り、食べさせればもうついてこなくなるという。
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ノイヌ,ヤマイヌ
1985年 愛媛県
宇和地帯ではノイヌを山犬とも言い、山犬につけられたときは「ヨスズメヨスズメ姿が見えるぞよ」と言えばよい。山犬は火を嫌い、煙草の煙を特にいやがるという。
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ヤマイヌ,オオカミ
1984年 長野県
ある時猟師が山犬を1匹撃って持ち帰り家族で食した。夜寝ていると1匹の荒れ狂った山犬が家に入ってきて家族に襲いかかった。夫婦は噛み殺され娘は何とか助かった。山犬の雄か雌の一方を殺したので残ったほうが怒ったのだろう。
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ヤマイヌノオンガエシ
1941年 岐阜県
ある人が、口の中に骨が刺さった山犬を助けたら、翌朝この人の家の前に鹿一匹が置いてあった。山犬の恩返しだった。
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ヤマイヌ
1996年 山梨県
藪の湯の奥の深い穴は山犬の巣で、夏でも氷雪が残っていた。山犬は寄り合いのときに里に来て、食べ物を貰えば帰っていった、。山仕事をしているときに転ぶと山犬に食いつかれると言われ、転ばぬように気をつけていた。
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ヤマイヌ
1937年 岐阜県
猪穴に落ちて、サシという虫に付かれていた山犬を助けてやった。山犬は逃げたが、その年はなぎ畑に猪の害がなかった。山犬が助けてくれた礼として追い払ってくれていたという。または、猪穴に落ちた山犬を助けてやると、礼として翌朝1匹のウサギを持ってきたという。
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ヤマイヌ
1943年 長野県
鹿を食う山犬がいる。これを犬落しという。この鹿を拾って山犬の怒りを買った人もいる。鹿をこっそり食べていると、山犬が集まって家に入り込んで、老母が食い殺されてしまったという。
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ヤマイヌ
1985年 愛媛県
お産があってから三日の火の明けないうちにその家で飲み食いすると山犬が憑く。山犬は血を好むので月経中の婦人によく憑く。山犬は特に悪いことはしないともいう。
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ヤマイヌノオンガエシ
1941年 岐阜県
昔、ある老婆は口に猪の骨が刺さっていた山犬を助けたが、家に帰る途中で、その山犬はお礼に猪一匹の死体まで案内してくれた。
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ヤマイヌ,ニュウドウ
1990年 長野県
昔、夜道で山犬につけられることがあった。家に入ろうとすると、表に大きな入道が立っている。これを見上げると山犬が喉に飛びついてくるので、家に着いたらまず塩を掴んで投げる。そうすると山犬は塩を舐めて帰って行くという。
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ヤマイヌ
1983年 愛媛県
夜に生魚などを担いで山道を通る時、背後でドスンと音がする。見ると魚がなくなっている。それは山犬が魚を捕ったのであり、このことを山犬が憑いたという。
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ヤマイヌ
1941年 福島県
昔は山犬がいて仔馬が殺されて困っていたが、三峰山に行って御札をもらってきて山の上に祀ってからは出なくなった。20年ほど前、山で山犬の仔を取ってきてしまったら、ある時大きな山犬がやってきて、仔馬と親馬を殺されてしまったという。
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