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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ケンテセイ
1980年
カツホという地に住むある老人は、特異な体つきをし、いつも蝦蟇のように腹が鳴った。見底勢という医者が診療したら、苦しむが30年は生きるものの、その寿命を若く死んだ者にあげるよう薦める。老人が承知したので老人の口と若者の鼻に管をさし、老人の背中に藥を張り、若者の背中に鍼を刺す。すると老人は死に、若者は復活したという。

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キツネ
1961年 千葉県
狐は普通、若者に憑く。若者が寝込んでいる枕元に老人が座り、「ワケエモンに憑かんと、わしにつけ」というと老人に移るという。また、魂3人殺さないうちは、狐が戻らないと言われる。
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レイコン
1953年 新潟県
寺に碁を打ちに来ていた老人が重病になった。ある晩、寺を徘徊する幽霊の足音が聞こえてきたので、住職はこの老人の死を知った。数10分後その老人が死亡したと知らせにきた。
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カッパ,カワヤロウ
1972年 岐阜県
老人が田の草を取っていると、12・3歳の子供が来て水浴びに行こうと誘った。老人が草引きを理由に断ると、手伝おうと言って子供は草引きを手伝った。昼になり、2人は一緒に老人の家でふくべの汁を食べた。それから川へ行くと老人を沈めようとしたのだがふくべを食べていたので沈まずに浮いた。老人は子供を捕まえて説教をした。するとカワヤロウは川の縁に松が生えているうちはいたずらをしないと誓ったので許したという。
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ロウジン
1973年 富山県
碁を打ちに来る老人がいた。老人の家へ遊びに行き、ごちそうを食べて帰ってきたら三年たっていた。土産の魚をある娘が食べたら三百年も寿命が延びた。
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フルダヌキ
1955年 岡山県
ある雨の夜寺に老人がやってくる。老僧は青石を焼いておいて老人に在所を尋ねる。日が暮れたので宿を乞いたいということであった。老僧は夕飯も過ぎたが蕎麦焼きならあるといって焼いた青石を老人の膝に投げると、老人はあっと叫んでそのまま出て行くが、谷で死んだ。翌朝行って見ると谷底に穴があり、そこで古狸が焼け死んでいた。膝と思ったのは陰嚢であった。その土地の名を玉落谷という。
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ハイデラアト
1985年 茨城県
無住になっていた寺に、身寄りの無い老人が1人で住んでいた。この老人が死んだので、無縁仏として村で埋葬した。この寺を使用しようとすると、その人の家族に災難が尽きない。
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イナリミョウジンノケシン
1967年 福島県
尼子橋は雨が降ると水があふれ通行できず、人々は難渋していた。岩城則道の妻徳尼はこれを見て心を痛めていたが、ある時、尼の庵の前で白髪の老人が嘆息していたので庵に招きいれた。話をすると老人は架橋の意思があるというので、援助を約束した。老人は感激し、30日ばかりで橋を完成させた。渡り初めも済み、老人は再びお目にかかる事は無いと立ち去り、薬王寺台辺りで見る間に姿が消えた。不思議に思い老人がいなくなった辺りを探させると、穴があり、式に供えた餅があった。稲荷明神の化身かとこれをあつく祀り、尼子稲荷明神と呼んで橋の守護神とした。
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サケ,ロウジン
1921年 岩手県
美しい娘が鷲にさらわれて淵に落とされたが、淵の中から老人が出てきて娘を家に送った。老人は娘に結婚を申し込み夫婦になった。この老人は実は鮭であったので、その子孫は今でも鮭を食べない。
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ヤマイヌノオンガエシ
1941年 岐阜県
昔、口に人の骨が刺さっていた山犬がある老人にその骨を抜いてくれるようにお願いしに来た。老人は山犬に自分を食わないと誓わせてから骨を抜いたが、後日の朝、老人の家の前に山鳥一羽が落ちていた。それは山犬の恩返しだった。
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ロウジンステ,ウスヤブ,ユウレイ
1950年 岐阜県
この土地では、以前は60歳以上の老人を山に捨てていた。山に行く途中に薄藪という処があり、ここに捨てられた老人の魂が群がり道行く人にすがったという。この声を聞くと悲しさが増し、何時しか老人を捨てることを止めたという。
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ロウジン,タヌキ
1922年 三重県
ある時御師の家が取り壊しになり、門だけが残っていて、雨が降っているときにそこを少年が通ると門の中から老人が出て来た。老人にどことも知れず連れて行かれた。家では大騒ぎして探したが、3日後隣人が夜9時ごろ停車場で偶然見つけた。少年は大熱を出して寝こみ、老人に誰にも言うなと口止めされたと言う。永らく屋敷に住んでいた古狸が住処を失って、老人に化け、精神力の弱そうな少年を見込んで憑いたものであろうという。
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シノヨソク
1944年 新潟県
大正時代、ある老人が「近々死ぬから」といって近親知友に挨拶状を出し、それから1週間ほど後、俺は今日死ぬからといって、その日の午後、そのまま死んでしまった。別に病気などではなかった。新潟市にも同じような老人がいたという。
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キツネ
1931年 長野県
秋の終わりのころの寒い朝、通りがかりの人が川の中を老人が這って歩いているのを見た。狐に化かされ油もすっかりなめられていた。老人は田の草を取っている気がしたのだという。
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ウシオニ
1991年 島根県
松平の家来の老人が、ある夜海上で城を見たがすぐ消えた。翌日8尺くらいある男が泳いできて相撲を挑んできた。老人が什比べをしようと提案すると男は船に大鮑を乗せてきた。それを持ち帰るとその男は牛鬼だと皆に言われた。老人は鋼の玉で撃って男を仕留めた。
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ネコ,ソウシキ
1940年 大阪府
臨終の間際、ある老人が苦しんでなかなか息を引き取らないのを不思議に思った家人が、床下を覗いたところ、飼い猫が力んでおり、追い払うと老人は安らかに往生した。
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ニレー
1975年 福岡県
ニレーという鳥がいる。春の鳥で、午前中に鳴くと若者が、午後に鳴くと老人が死ぬという。
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ウミナリ
1933年 台湾
1850年ごろ、大安に寄港した船に若者が雇い入れられた。土地の人々は沖遠く船出することを嫌忌しており、若者を止めたが、若者は船に乗り込んだ。若者は海に出ると日増しに恐怖に襲われ、得体の知れない病気に罹り、ついに死んでしまった。その後、若者の望みどおり死体は大安に帰された。若者を待っていた恋人の女は若者の死をしって狂気となり、海に身を投げた。その波紋が沖に広がっていったとき、沖から恐ろしい海鳴が聞こえてくるようになったという。
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ヒノタマ
1984年 新潟県
海辺で水面に火の玉を見た人がいて、それから間もなくムラの老人が死んだ。
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ダイジャ,リュウグウ
1987年 和歌山県
釣りをしていた若者が美しい女につれられて立派な御殿に行った。若者は女と情交を重ね、帰りに鮎をもらった。こんな日が続いたが、ある日女は若者を帰さなくなった。若者の身を案じた家族が探しに行くと、滝壺の中で大蛇に巻かれた若者を見つけた。一同は若者を救う術がないとあきらめて帰った。
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ムヂナ,コゾウ
1937年 岐阜県
昔々ある老人が山小屋で蕎麦落しをしていたら、どこかから毎夜小僧が現れ話しかけるので困った。老人は石を焼いて小僧に投げつけたらひどい声がして倒れたものがあった。翌朝見ると大きな狢であった。
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オンナ,タヌキ
1929年 長崎県
老人が隣村からの帰りに、前からやってくる女と会った。知り合いの女だったので声をかけたが、女は笑うだけだった。狸だと気づいた老人は、女の行く手を阻んだ。キャンといって飛び上がると、女の姿は消えていた。後日、老人がまたこの道を通って目的地に行こうとした。全く着かないのでおかしいと思っていると、正反対の方向に進んでいて、山の頂上に座っていた。
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