ヤマンバ 1995年 島根県 2月9日には山ン婆が飯を炊くというので、この日に山に行ったり木を切ったりしてはいけない。山ン婆のことを、山の神さま、あるいは、天狗さまの女房とも呼ぶ。
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ヤマジイ,ヤマンバ 1942年 高知県 高岡郡別府村澤渡のヤマヂイ(山爺)の話。昔、ある猟師が火にあたっていると、山爺が現れて餅がないか尋ねた。猟師は明日持ってくると言い、次の日、岩を火の下で焼いていた。山爺が現れ、大きな音の出し合いをした。山爺が叫ぶと岩や木が揺れ動いた。猟師は銃を撃って音を出した。山爺が餅を請うたので猟師は焼けた岩と燈油を口に入れた。山爺はひっくり返り帰って行った。追っていくと岩屋がありヤマンバが居て、山爺は蜘蛛になって仕返しをすると言う。翌日猟師は家に出た蜘蛛を火にくべてしまった。
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テング,ダイジャ 1976年 和歌山県 天狗山という山があるが、天狗がいたという話は聞いていない。下に蛇穴があり、蛇がいたという。
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ヤマンバ,ヤマイヌ 1991年 愛媛県 山で猟師が山婆に追いかけられたとき、山犬に隠してもらって助かった。お礼に猟師は赤飯を炊き、山犬に奉った。
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サル 1931年 長野県 ある猟師が山で妊娠していた猿を撃った。その後間もなく猟師の3人の子が死に、血統が絶えてしまった。猿を殺した祟りと言われている。
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テング 1988年 長野県 山には天狗が出る。
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テングサマ 1995年 島根県 天狗さまの住んでいらっしゃる天狗山がある。風が吹いていないのに、大風のように山が鳴ることがあり、天狗さまの羽音と呼ぶ。ごうごう言うところでは、木がひっくり返りひっくり返りしながら動く。
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テング 1992年 島根県 天狗山には天狗がいる。天狗様はヒューヒューという音を立てて通る。
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ヤマンバサマ 1986年 愛媛県 12月28日の餅つきのとき、用の山の某家に山から山んばさまが米を持って餅をつきにきたという。某家には山んばさまの使った井戸があり、それを山んばさまのツルイという。ところが山んばさまはたいへん汚い格好をしていたので、餅つきの日を変えたところ来なくなってしまったという。
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テング 1989年 福島県 天狗山には天狗が棲んでいる。天狗は山の高いところに棲む、鼻の伸びる生き物。
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テング 1989年 群馬県 原集落の天狗山では、天狗が太鼓を叩く。
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サル,タタリ 1996年 香川県 猟師仲間のあいだに、はらんだ猿を撃ってはいかんという言い伝えがあった。それなのにある猟師がはらんだ猿を鉄砲で撃った。その猟師の子は猿のように手をついて歩く子になった。
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ワカミヤサマ 1983年 愛媛県 乱世の時代、ある殿様の奥方が山へ逃れたのを金めあての猟師が殺した。以来猟師の家は馬鹿や目の悪い者が出る家筋になったので、殺害場所に若宮様として祀った。月の一、十八、二八日にそこへ行くと怪我をする。
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ヤマジ,ヤマンバ 1978年 愛媛県 滝のところに山爺(やまじ)・山婆が住んでいた。半助という鉄砲の名人が手入れをしていると、山爺がやってきて「それはなんじゃ」という。「これは火吹竹じゃあ」といって山爺がくわえたところをズドンとやった。山爺は血を流しながら帰っていった。そして仇を討ちにやってきた山婆も返り討ちにしてしまった。
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キツネ 2001年 青森県 昔、階上岳の麓の晴山沢というところに、人をよく騙す狐がいた。この岳の沢あいに爺さまと婆さまが住んでいたが、ある日の夕方、狐がこの爺さまに化けて婆さまの前に現れた。婆さまはこれを見破り、狐を殺してしまった。以来、この地には人を騙す狐はなくなったという。
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キツネ 1998年 福島県 狐が馬鹿にするので、爺さまが殺そうとして火を焚いていた。そうしたら狐は娘に化けて婆さまの所に来た。そして娘に化けた狐は婆さまを家から連れ出して行ってしまった。
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ヤマノカミサマ 1991年 島根県 山の神さまは山の木に祀ってある。10月9日が祭りで、この日に山に行くと怪我をするという。山の神さまを祀った木や杜を伐った者は、10年も床に伏したり、ぽっくり死んだり、家内や牛が死んだりする。
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ムジナ 1976年 宮城県 ある爺さまが泊まり仕事で山小屋にはいっていた。そこへ婆さまが訪ねてきた。小屋についたときには真暗になっていたので、爺さまはムジナが化けたものかと思い、肌を確かめるために婆さまの腕を逆さにこすった。
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テング 1989年 静岡県 南伊豆町の子浦の天狗山には天狗がいて、山の中腹の岩屋を巣としている。
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ヤマンガミ 1958年 鹿児島県 山ン神は女性とされている。12月29日は山ン神が出られる日で、それ以後は山へ行ってはいけない。父が29日に山に行ったら、長い髪を後ろにたらした美人がいた。笑っていたが、父を見たとたん髪を前にたらして顔を覆い姿を消した。その後、父は3日ほど寝込んだ。
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シカ,ダイジャ 1931年 大阪府 飼い犬を伴って出かけた猟師がいた。ところが、頻りに犬が吠えるので獲物を取り逃した。怒った猟師は犬の首を切り落とすが、犬の首が猟師を食わんとした大蛇に噛み付いたため、猟師は間一髪助かった。
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