ダイコクサマ 1985年 福島県 10月10日の晩は大根の年取りには神棚に2股の大根を上げるがこれは、大昔、出雲大社の大黒様が餅を食わされてひどいめにあったとき、2股の大根をとって食べたら胸やけのようなものが治った。2股なので1本折って食べても人は気付かなかったからである。
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ヤマノカミノヤスミギ 1952年 神奈川県 木の上が三股になっているのは山の神の休み木で、切ると体が悪くなる。
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シンボク 1938年 青森県 2股に分かれた神木は、寒夜、乞食夫婦が抱き合って死んだ物であると言い、梨の木なのに実はならず、昔は枝を折ると血が出たという。
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(ゾクシン) 1938年 高知県 子供が股のぞきをするようになると、下の子ができるようになるといわれている。
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サンニンニサンドマワラレルコト 1915年 和歌山県 三人に三度回られると、死ぬ。
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トカゲ 1979年 徳島県 屋敷にトカゲを祀る家があった。トカゲは口が2つあり、足が生えていた。家は富み栄えたが、2・3代で潰れてしまったという。
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ヒトヲマワルコト 1980年 和歌山県 三人に、三回回られると死ぬ。
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ミンキラウヮークヮ,ウヮークヮ 1974年 鹿児島県 名瀬には、ミンキラウワークワ(耳のない小豚)が出ると言われる場所がある。夜道に現れては、わざわざ人の股をくぐるといい、これに股をくぐられると死ぬとも言われた。また、喜界島では「首のない豚」が出ると言っている。
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ツキ,サンゾンノミエイ 1937年 秋田県 二十三夜に月が三尊の姿になった。
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コウボウダイシ 1967年 茨城県 昔、半兵衛の家に弘法大師がやって来て、おばあさんに1夜の宿をたのんだ。おばあさんは食べるものがないからと、断ったが、弘法大師が裏山のアクの強いワラビでいいからという。それを取ってくるとアクのないワラビになっており、この時から、このあたりのワラビにはアクがなくなった。
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ヨウジ 1979年 使った楊枝は折って捨てなければ怪異がおきるという。
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ナマキノハシ,ウメボシノタネ 1937年 弁当持参で山野へ仕事に出たときにはそのあたりの枝を折って箸にする。使用後は折って捨てないとご飯が腹の中で生き返ると言われている。梅干の種は捨てずに家に持ち帰る。そうしないと一人になったと泣き出すそうである。
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ヤマノカミノキ 1939年 福島県 朴の木で、三股にわかれたものを山の神の木と呼び、これを切ることを忌むという。三股に分かれていなくても、やはり朴の大木は山の神様の木なので、これを切るには神酒を供えて山の神からいただくという。
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ネコ,ネコマタ 1992年 宮崎県 猫は1貫目を越えると修行に出る。猫は山で松の切り株に寝て松脂をつけ、砂のところに寝て毛を硬くし、矢も鉄砲も通らないようにする。1年か2年か7年かして帰ると猫股になっていて、家の者を狙う。だから猫の子が生まれると、大きくならぬまじないに枡に入れる。猫股は尾先が2つに分かれている。赤猫の牡は猫股になりやすい。
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オシオリサマ,アシガルサマ 1985年 愛媛県 集落の入り口には、シオリ谷の名称がある。昔柴折りさまを祭った跡である。集落を出る時柴を折って供えると足が軽くなる。1つには悪魔外道、悪病が集落にはいるのを防いだものである。
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オニババ 1939年 新潟県 ○○氏所有の大銀杏の木の股に夜になると鬼婆が出て糸を巻いているという伝説が今でもいわれているがまだ見たものはない。
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ヂンモラ,ジマワリ,ブタノコノカタチヲシタバケモノ 1998年 鹿児島県 ヂンモラは地回りで、夜に豚の子の形をした化物が徘徊するという。これに股を潜られると災いにあうといい、出会ったら足を組んで股を潜れないようにして通過するのを待った。
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カエデ,オニ,ユウレイ,ダイジャ 1941年 朝鮮 大同郡金祭面院場里の村の背に森があり、楓の木がある。昔この木の下に大きな家があり、家の3人兄弟が祭りの酒に酔って再び起き上がらないということがあった。後に家も滅びると、楓の木は同じ太さの枝を出し、三ツ股に分かれて伸びていった。今でもその付近は恐いところとされ、時々鬼が出てきて仇をなすとか、三兄弟が宴会をしてる幽霊が出るということを聞く。2、3年前その木の根元を掘ると、中なら大蛇が3匹現れた。村人たちは三兄弟の木と呼んでいる。
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ヤマノカミ 1956年 茨城県 「峰の三つ股、沢の二股」といって、このような木は神の宿り木とされていた。ある人がこのような木を伐り倒そうとしたが、自分の股をはじかれて大怪我をした。傷を治すため湯治へ行ったが、その帰途、自分の家が焼けたとの知らせを受けた。
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オオカミ 1981年 和歌山県 狼が死体の頭を股に挟んで、仰向けになって運んでいくのを見た人がいる。
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ワラビ,テ 1964年 福島県 男達が木流しの山小屋に泊まっていたらイロリからワラビが一本生えたので騒いだら、一人が「ワラビが出たって大した事ない。手でも出たなら」と言った。すると、「そうかあ」という声がして、火の中から手が出て来た。その沢を手沢と呼んでいる。
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