シロイスガタ 1972年 長崎県 亀浦の祈祷師・井出ヨシさんが46才の頃、神経痛で寝ていると、刀を抜いて出てくる白い姿が家が栄えるので祀ってくれと言った。その通りにすると、以後おできが治せるようになったという。
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ジンメンサウ 1975年 宮城県 仙台である商客の足にできた傷は、何人もの医者が治せないらしい。傷口が唇に、その上のくぼみが目に見え、鼻や耳のようなものも見える。しかも、動くようにも見えるという。
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ツキモノ,キツネ 1986年 長野県 きつねが人に憑いたことがある。その様なときは、法印様に離す方法を教えてもらった。
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ケンムン,ホシ 2001年 鹿児島県 昔の人は急に目が見えなくなると、ケンムンに目を突かれたといった。目を突かれると星のようなものが入ったといって、長い間治らないと尾母のメサバチという祈祷師に治してもらった。左網を木に括って治したりした。
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イヌガミ 1985年 愛媛県 犬神が憑くのを防ぐ方法として、胡麻を煎って仏様に寄せるという方法や、迷うような人に人に憑くので迷わないように注意することがあげられる。犬神や蛇神が憑いたときは石鎚の祈祷師に拝んでもらうと落ちるという。
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ヤコウ 1976年 熊本県 妊婦が病気になったので、祈祷師の言うように不動を祀ったが病気は重くなった。祈祷してもらうと病人はピョンピョン飛んでヤコウ(狐)の真似をした。この祈祷師はヤコ使いといわれている。その後よくなって、頭の良い子ができたという。
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カッパ 1928年 福岡県 接骨医師が、夜に便所に行くと尻を撫でられた。数回そのようなことが続いたので、刀を持って入った医師は、その手を切り落とした。その手は河童の手であった。河童に手を返す代わりに医者は接骨法を教わった。
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ヒノミサキ 1983年 岡山県 美星町上高麦草のヒノミサキは部落の鎮守である。神体は自然石で、これを撫でた手で目やおできなどの痛い箇所を撫でると治るのだといわれる。
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オコジョ,ジュウニサマ 1950年 群馬県 オコジョを十二さまに供えると山の幸があるという。しかし供え方にも方法があり、迂闊に手で供えると手ごと持って行かれるという。オコジョは主人が固く秘匿し、家人にも見せなかったという。
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ヤナギダンサン 1998年 愛知県 家の軒下まで草が茂ってもわからないほど目の悪い人が、お地蔵さんを信仰すると目が見えるようになった。そのお地蔵さんをヤナギダン(柳谷)さんと呼んで、目の病気を治してくれるお地蔵さんとして信仰されたという。
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オノノコマチノボウレイ 1981年 山形県 美女塚の近くで息をつかないで目をつぶって、びっこまねで3回まわると小野小町の亡霊がでてくるという。
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キツネツキ 1973年 岩手県 狐憑きにかかると祈祷師を呼んで治した。
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キツネ 1963年 宮城県 狐をぶつときは片目をつぶって追いかける。片目なら馬鹿にされない。
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カッパ 1957年 新潟県 婦人が寝ていると冷たい手で触ってくるものがあったので、その手を切ると河童の手であった。手を返してもらいに来た河童は、腕と交換に妙薬の調合法を教えた。
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カッパ 1990年 山形県 カンジロベエという大井沢の人は足が悪く、寒河江川の水ケ瀞に雑魚釣りに行って雑魚ビクをカッパの子が食い、この子を殺してけるぞとカンジロベエが言うと、その親が出て来て、お前の足を3日以内に治して、足を痛くしたり違えたりした時に治す方法を教えるからといって、カッパからその治す方法を聞いた。
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ダイジャ,シロヘビ,ヤマガチ 1979年 茨城県 沼の主が蛇である。弁天様の祠を目をつぶって3回廻ると白い蛇が現れるといわれる。ヤマカガシは見られないと大蛇になる。人間が入らない山には大きな蛇がいる。白い蛇は縁起が良いと昔から言われていて、白蛇大明神として祀られることもある。
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ウバイシ 1986年 愛知県 ある比丘尼が女人禁制を犯して山に登り、傍らの石に手をついたところ、手が石から離れなくなった。祈祷師を頼んで手を離してもらったが、放置していたら姥石になっていたといわれる。
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キツネ 1931年 長野県 夜明け前、薄暗い林の中の近道を歩いていたら、足元から急に黒いものが飛び出した。それから道に迷ってしまった。腰をおろして目をつぶって気を静めてから目を開けてみると、すぐそばに松本街道があった。
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コックリサン,ミヤマドコックリサン,キツネ 1973年 三重県 コックリサンはミヤマドコックリサンともいう。イロハを白紙に書いて、呼ぶ人が何かを聞かれると、目をつぶり紙の上で箸を動かした。狐が憑いたようだと言ったという。箸が油揚げをつつくという。
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カワボタル 1938年 千葉県 夜中、二人が釣りに出たら、突然嵐のような天気になり、やがて周りは真っ暗になった。その時、水中より青い火がひらひらと燃え上がり、一人の舟の方に近づいてきた。目をつぶって念仏を唱えたら消えた。翌日、漁師に話を聞くと、このようなカワボタルが出るのは常のことであると分った。もし追い出そうとして叩いてしまったら、砕け散って舟に火をつける。単なる炎ではなく、油のようにぬるぬるして落ちないという。
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カンノンサマ 1983年 岩手県 話者が祈祷師に拝んでもらっていたら、ロウソクのロウが溶けて観音の像になった。祈祷師に「観音様が憑いている。供養しなさい」と言われ、近所の観音林の観音堂を世話するようになった。
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