カワコ 1973年 兵庫県 いつもは川スソという神が川コの上に乗っているので、川コは悪さをしない。けれども6月30日の川スソ祭りの日は、神が川コを離している。そのため、この日に川に入ると川コが人間の肛門に手を入れて臓物を引き出してしまう。
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カワソソ,カワコ 1965年 兵庫県 川ソソは川の神で、普段は川コをおさえているが、6月晦日には放しているので、この日に川に入ると、川コが肛門から手を入れて、臓物を引き出してしまう。川コはクロガネ(鉄)を嫌う。
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ハト 2001年 青森県 昔、なまこを「コ」と呼んでいた。あるとき。父親に「コ」を買ってくるようにいわれた子供がいたが、なまこを買った後、沖の船が見えなくなるまで眺めてから家に帰ると、父親は死んでいた。鳩になった今でも「てで(父)、コ食え」と鳴く。
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ゴランボ 1985年 和歌山県 川へ牛を引いて行って洗っていたら、ゴランボがやって来て、牛を川へ引き込んだことがあった。
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ウシオニ 1985年 和歌山県 牛鬼は夜になると川から上がってきて、家の牛小屋に来ては牛を引くといっていた。牛鬼は音もなくやってきて、音もなく帰っていくが、来たことだけは分かるものであった。
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アクコ,イヌ,ハナサカジジ 1974年 宮城県 あくコ(灰)を撒いて花を咲かせた。
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ウシオニ 1985年 和歌山県 じいさんが滝のあるところを通ったら、真っ赤な牛鬼が出てきたので逃げた。牛の鳴き声がするので外に出てみたら、牛鬼が牛小屋に入ろうとしているところだった。大きな声を出したら、牛鬼は何もしないで帰って行った。
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カワエロ,(カッパ),オトヒメサン 1972年 岐阜県 カワエロは、人を引いていくと必ず尻のコと爪を抜くという。これを乙姫さんの土産として持っていくのだという。祇園祭をすると、カワエロは引かなくなるという。
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(ウマレカワリ) 1988年 奈良県 ある百姓が6年の約束で小僧を雇ったが、3年して病になり、死んでしまった。その後、夢枕に小僧が現れ、残り3年は明日伯楽が引いてくるはずの黒牛になって補う、と言った。その牛を買って使うと、ほかの牛の何倍も働いたが、3年後に急死した。その牛を葬ったのが牛の宮という塚。
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ヘビ 1930年 京都府 70年程前、男が仏谷山に牛を放して草を苅っていたら、大きな蛇が牛をたたいたので、牛が暴れた。男は牛をしばりつけていた縄に鎌を投げつけて切り、牛とともに逃げて帰った。その後しばらく男も牛も寝ついた。蛇には耳があったという。
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ガタロウ 1977年 和歌山県 ガタロウが牛と川の中に引き込もうとした。けれども牛に引っぱり回されてしまった。そして河童は、川に入らないことを約束して逃がしてもらった。それ以来、胡瓜を作るようになった。
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カッパ 1991年 滋賀県 夏の暑い日、釜ヶ淵にお爺さんが牛を引いて行って入れてやった。すると牛と一緒に爺さんも水の中に引きずり込まれた。見ると河童が水の底に座っていて牛の足を引っ張っていた。
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カイギュウ,ワラシ 1964年 滋賀県 永源寺町は昔カネノ村といったが、そこに怪牛が一匹あらわれ、耕作を荒し村人を悩ませた。この怪牛は顔は牛で、足は馬のようで、尾の先に剣があり、総身の毛は金釘のようであった。その牛が暴れている所へ目は左一眼で、わに口の童子が現れ、牛を追い払った。この童子は鐘明神で、昔殺した孕んだ牛が復讐に来て村を絶やそうとしているので、村人を守るため戦っているという。夜半になってまた牛が現れ、暴れている所に御童子が現れ、牛を退治した。
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サルトラヘビ 1987年 岐阜県 牛戻し橋は、さるとらへびが牛に化けて登ろうとしたのを止めた。それでこの土地では牛を飼わない。
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(ゾクシン),エンコ 1935年 山口県 7月1日の牛の節句には牛に潮を浴びさせる。エンコが牛のダニを食べに集まっているので、この日水浴をするとエンコに引かれるという。
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カワウソ 1959年 島根県 川ぶちの家に、力の強い男がいた。牛を負って草刈りに行くと、途中で牛が動かなくなる。ドブンと川へ飛び込む音がすると、牛が動くようになる。カワウソの仕業だという。また、カワウソは、よく若い娘に化けて人をだました。
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ウシイシ 1956年 宮城県 鹿島の神は牛に乗っていたが、その牛が石と化した。
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カイエン,スイギュウ 1976年 東京都 江戸の牛淵で牛を連れてこの辺りを通ると、牛が自ら淵の中に入ってしまうという。あるいは水牛のようなものがいて、しばしば現れるという。
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イケノヌシ,ウシ,ダイジャ 1950年 長崎県 池島にある鏡ヶ池の主は牛であると言われ、故に島では牛を飼わない。または池の主が牛を嫌いなので、島では牛を飼わない。
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ウシオニ 1985年 和歌山県 毎年大晦日に、牛鬼が出るといわれていた。けれども、その牛鬼を実際に見た人はいないという。
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カッパ 1961年 新潟県 牛が出ていって、池のそばに行った。そこで別の牛と格闘していたが、心配になった牛の主は角に油を塗ってやった。翌日牛をつけていくと、池の中から出てきたものが角の油で滑った。その正体は河童であった。
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