オオボウズ,ミジナ 1957年 新潟県 話者の母が近所の家の並びで、僧形の大坊主の腹から上だけの奴にニコリと笑いかけられた。ミジナの仕業。
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キツネ 1980年 秋田県 話者が12歳のとき、4人一緒に歩いていたら、突然一人いなくなって、帰ってこなかった。狐の仕業。
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キツネ 1972年 千葉県 1960年ごろのこと。話者が夜の7時30分に家を出たら、近くの坂で狐に化かされ、グルグル歩かされた。星を見て位置を知り、家に帰り着いた。
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キツネ 1943年 愛知県 50年ほど前の話。じいさんが川へ夜釣りに行った。川の向こうに提灯が1つともったので、狐の仕業だなと思っていると、急に寒気がして、提灯がどんどん増えた。これはいけないと思って、狐は火を嫌うので煙草を吸って帰った。家に入るときは狐にとり憑かれないように、後ろ向きになって入った。次の日に再び近所の人と釣りに行った。また提灯がともったら、連れが寒さを訴えた。やはり提灯が増えたが、2人で近寄ってみたところ、狐の方がまけてだんだんと火を消していった。
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チョウチン,キツネ 1938年 長野県 話者の祖母が買い物の帰りに提灯行列を見るが、煙草に火を付けると提灯は消えた。
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タヌキ 1971年 高知県 山に向かって歩く狸を始めて見た。後ろから呼びかける者がいたが、誰かと聞いても返事をしない。一人で歩いていると、マントを着て前を歩く大きな人がいた。いくら歩いても追いつかなかったが、急に姿が見えなくなった。すべて狸の仕業だろう。
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タヌキ 1992年 奈良県 ある人が夜に網を持って魚を捕りに行った。そうしたら帰りに狸が若い男に化けて現れて格闘した。気がついたら魚はみんな取られてしまい、着ていた半纏もぼろぼろになった。そんなことが2回ほどあったという。
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キツネノチョウチン 1986年 京都府 夜、遠くでいくつもの提灯の火が灯ることがある。これを、狐が提灯を灯すと言う。火はずっと遠くに見えるが、実は狐はほんの目の前にいて人の目をうまくだましているのだという。
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キツネ 1980年 秋田県 ある人が歩いていると、ツマゴワラジの紐を後ろから引かれた。近くの話者宅に向かって助けを求めてきたので、話者が出てみると、草鞋の紐は解けて後ろに長くなっていた。狐の仕業。
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カワウソノヒ 1986年 愛媛県 中居にもカワウソの火らしいという話があり、話者が幼いころ河辺村で大火事があった。その後に話者の近所の萱屋根が燃え、その後西の丘のお墓の斜め下で以前に老人が死亡した家の跡で火があがった。下から見るとトロトロ燃えているのが見える。しかし、行ってみると火をたいた後は何もない。それで皆でバケモノ狩りをしたが結局何もでなかった。話者も見ていた話である。
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キツネ 1976年 山口県 夫の声がするので帰ってきたのかと外に出ても誰もいない。きつねの仕業。
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キツネ,ヒノタマ 1976年 山形県 夜遅く歩いていると狐に化かされる。夜道を歩いていたら、狐が現れて逃げていった。少し歩いていたら、提灯のような火の玉が現れた。驚いて逃げ、それからは村の人たちは夜遅く歩かないようになった。
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ヒトリマ 1938年 石川県 蟋蟀橋に近くにウバノホトコロというと所があり、夜この辺を提灯を持って通るとすーと火が小さくなり、過ぎたらまた火がポッカリと明るくなる。火取魔の仕業という。
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キツネ 1991年 静岡県 ある寺の住職が檀家に接待されて帰る夜道、提灯が倒れて火が消えた。灯なしに歩くと何度も同じ道に出る。民家で火を求めたが誰も出て来てくれない。あきらめて歩き出すと狐の姿が見えた。さらに歩かされて寺に帰ると衣も脱げ、お土産もなかった。昼間戻ってみると、提灯には爪痕がついていた。とりやめていた寺の豊川稲荷のお祭りを再開したら、そういうことはなくなった。
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(オクリビ) 1938年 愛知県 夜、人が通ると提灯のような火が出て送ってくるという所があったという。ある村の古い榎の木の下まで来ると消えるので、その古木を切ってしまったら、出なくなったという。
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キツネ 1974年 滋賀県 夜道を歩いていると、前に白い火が飛んでいて、土堤が目の前にあるように見えたことがあった。
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(ダンジョヘンジョウ) 1976年 岡山県 玉島近くの村で姉妹が年を隔てて、ともに男に化した。
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キツネ 1971年 岐阜県 病人が長い事寝付いていると狐が取り憑く。話者が子守りをしながら見に行ったら、布団を被ってそこから覗いていて気味が悪かった。家に帰ってみてみたら、半纏の袖に狐の白い気が付いていた。
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ユウレイ 1989年 長野県 この世に恨みがある時には、幽霊になって出てくるという。足のない姿で白い着物を着てゆらゆらと出てくるという。
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ムジナ,チョウチン 1974年 茨城県 大きな杉の木があり、暗くなった頃にその上に赤い提灯のような火がついた。それは見ているとすぐに消えてしまったが、これを人はむじなの提灯と呼んでいた。
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タヌキ 1965年 高知県 おぼろ月夜に提灯をつけて歩いていたら、後ろから「おーい、おーい」と声がする。返事をすると「どこへいきや、どこへいきや」と声がしたが、人間の声と違い、唇を震わして出しているような声だった。「だれぞ、だれぞ」と尋ねたが、返事が無かった。狸の仕業。狸は今も出る。
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