サウエモンノボウレイ 1991年 愛知県 女が山でおしっこをしたが、そこはちょうどお墓で佐右衛門の亡霊にとりつかれる。佐右衛門は土地を取り上げた地主に土地を返すよういう。地主は聞かず、そのため村中の子供や馬の子が死んだりして村で供養した。
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イタチ,オオニュウドウ 1982年 群馬県 上越線が開通した頃、イタチが大入道に化けて線路に出て来て、列車にひき殺された。
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ユウレイ 1992年 三重県 野志理の宮の裏の線路上にたくさんの人影がうごめいていた。汽車が近づいても離れようとしない。灯に照らされた人々は、ぼろぼろの着物を着て、男であるかも女であるかも分からなく、首がなかった。そこは信長が長島の一揆勢を攻めたとき、なぶり殺しにされた人びとが葬られた場所であった。真すぐだった線路はまもなく「く」野路に曲げられ、仙人塚を作り弔った。
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ムジナ 1982年 群馬県 鉄道が開通した明治初年(1870年代)頃のこと、ムジナが列車に化けて本物の列車と張り合い、正面衝突をして死んだ。
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キツネ 1966年 群馬県 夜行列車が通りかかると、前方から汽車が現れ警笛を鳴らすので驚いて汽車を止めると、そこには何もなかった。翌朝その場所で狐の死骸が見つかった。
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キツネ 1990年 長野県 昔はレールの滑りを良くするために種油を使っていたので、それをきつねがなめに来た。汽車を止めないといけないので、汽車に化けていた。向こうから汽車がやってくるので衝突覚悟で運転していると、ぱっと消えてしまった。後ろを見ると、きつねがひき殺されていたという。
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キツネ 1986年 石川県 狐が夕方、提灯行列を組んでいた。灯が近いときは狐は遠くに、灯が遠いときは狐は近くにいる。
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リュウ,(イキリョウ) 1980年 ある人が龍右衛門という名前に変えたところ、小笠原平太夫という人物がこれを聞いて、龍右衛門は夏のうちに死ぬだろう予言した。実際龍右衛門は6月に死んだ。なぜかを聞くと、龍は霊物であり、徳のない人間が名乗ってはならないという。また今年の盆には生霊となるだろうと言った。
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ネコ 1931年 福島県 穴沢善右衛門が小屋に泊ったとき、姥に化けた巨猫がやってきたが、正体を見破りこれを斬った。次の日、善右衛門の妻が噛み裂かれて木にかけられていた。そばにいた樵夫がいたが、それは斬った猫の夫で、復讐のために善右衛門の妻を殺したのだとい、善右衛門の妻の死骸を咥えて去っていた。善右衛門は郎党を引き連れて山狩りを行い、洞穴の中で怪猫を見つけてこれを殺したといわれている。
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キツネ 1926年 長野県 玄蕃之丞と名乗る狐が毎年のように村の主な人々を宴会に招待した。そんなときは、近村の豪家の婚礼などの配膳がすべて紛失してしまう。佐右衛門どのやコンコン坊と共同してなしたことだった。
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オンリョウ 2000年 高野新右衛門がよしという下女を孕ませ,堕胎薬を飲ませて死に追いやった。よしは胎児の怨念と共に怨霊となって新右衛門に祟ったが,祐天が新右衛門に念仏を勧め,あつく弔うとよしは成仏した。
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キツネノバケギシャ 1956年 宮城県 明治24(1892)年9月1日,東北本線が全通する前後数年間,狐の化け汽車の話が話題となった。朧月夜に汽車が走っていると,突如同じ線路の上を向うから汽笛を鳴らして列車が突っ込んでくる。機関手が急制動をかけると向うも止まり,静かに動き出すと向うでも動き出す。このために着駅が遅れたり,実際に障害が起こったりする事がしばしばあった。一人の機関手がある夜の乗務で同じ目に遇い,目をつぶって思い切って突っ込んでみた。すると激突すると思っていたのに何の手ごたえもなく,向うの機関車は消え失せてしまった。翌朝線路手が巡検に来ると,その場所に大きな古狐が数匹轢殺されていた。こういう実例は当時全国にあったという。
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カッパ 1982年 群馬県 太郎右衛門渕にはカッパの伝説がある。
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タヌキ 1962年 大阪府 明治43年京阪電車が開通した頃、雨の夜に電車を運行していると同じ線路をヘッドライトも明るく電車が突進してきた。急停車すると何もなかった。何人もの運転手が同様の事に遭遇した。ある時停車せずに突進したら幻は消えた。翌朝大きな狸が御殿山の下の線路沿いで死んでいた。
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キツネ 1937年 新潟県 前方から汽車が近づく音がしたので、運転手が駅に戻ったが、汽車はやってこない。翌日も同じことがあったが、そのまま進んでいくと、正面がなにかに乗り上げた。そこには狐の死体があった。音を出していたのは狐であった。
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オンナノヒト 1989年 山梨県 2,3年前、男の人が夜に通ると女の人が線路で手招きをして消えた。
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イタチ,オオニュウドウ 1982年 群馬県 上越線が開通した頃、イタチが大入道に化けて、3回線路に出て来ておどかした。最後には汽車にひき殺された。黒イタチだったという。
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ハハノウラミ 1976年 岐阜県 実右衛門という無頼がおり、母親に不孝な行為を行っていた。後に母が死んだので火葬したが、片腕だけ焼けずに残ったので、人に見られるのを厭い、持ち帰り、後日に川にでも流そうとした。その夜、実右衛門は腕が蛇になり襲ってくると叫び、狂乱した。その後毎夜続くので、村の人が協議して村中3ヶ寺の僧に阿弥陀経を誦させたところ、その夜から止まった。実右衛門は懺悔し僧になった。
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オンナ 1989年 山梨県 タクシーの人が線路の辺りに女の人がいたのを見た。
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タタリ,ヤマノカミ,カイブツ 1936年 兵庫県 1890年ごろ、兵右衛門という腕のいいサキヤマがいた。山神祭の当日に山に行き、帰りに中腹の宮の瀧のそばで一服していた。すると、川下から10畳くらいの大きさで茶褐色の、頭も尾もない怪物が上がってきた。兵右衛門は驚いて家に逃げ帰ったが、そのまま病気になり、数日後には死んだと伝えられている。
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キツネ 1929年 青森県 池にやってくる鳥をしとめていたが、飛び出してきた狐がそれを加えて逃げていった。長右衛門は、一策を案じた。狐の出てくるタイミングで、討ちとめた鳥が見えないと言って探すようなふりをし、池の周りを走った。すると狐も同じように周ったので、狐を即座に殺してしまった。どうも、狐は人の言葉が分かったようである。以来、長右衛門の筒先に悪戯をする魔性はいなかった。
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