国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

サオトメ,マタメガネ
1949年 山梨県
早乙女が一日に植える田の分量が定まっていた。早乙女が夕方、田植えを終える頃、股めがねで覗いてみると、終わる頃であったのに、自分の植え残りの部分が非常に広く見えた。その早乙女はあまりに多く植え残りの部分があるのに驚いて、遂にその場に倒れてそのまま死んでしまった。それ以来、その田のことを早乙女田というようになった。

類似事例(機械学習検索)

テング
1941年 愛媛県
早乙女が久保田の天狗嶽に向って歌っていたら、天狗がやってきてその歌を真似ようとしたが、早乙女の方が上手で、天狗が負けた。それ以来、そこで田植えをすると必ず雨が降るという。
類似事例

ニンジュツツカイ
1974年 愛媛県
氷室に忍術使いがいた。田植をしているところに通りがかり、「早乙女を躍らせてみよう」といい、木の葉をちぎって投げると早乙女が踊りだした。「熊蜂が来たので、逃げずに追ったのだ」という。
類似事例

テンドウサマノバチ
1915年 鳥取県
湖山長者が広大な稲田を多くの早乙女を雇って1日で田植えをしていた。ある年の田植時、1匹の猿が子を逆さに背負って通った。早乙女たちはしばらく眺めていたため、日暮れまでに植え終えることができなかった。すると長者は扇で夕日を差し招き、1間ほど東に返した。それで植え終えることができたが、天道様の罰で広大な稲田は1日で湖水になったという。
類似事例

ゴタンダ
1940年 神奈川県
1日で田植えを植えるように言われた嫁が願うと、沈みかかった太陽が戻ってきた。植え終えてから田から上がると、嫁はそのまま死んだ。それから後、その田は1日中に植え終えないと不幸があるという。
類似事例

ヨメノタタリ
1970年 静岡県
姑が嫁に2反余の田を一日で植えよと命じた。植え終わった嫁はその場で死んでしまった。その後田を植えるものに祟りがあり、その家に死者を出す。
類似事例

キツネツキ
1983年 山梨県
狐憑きで、奉公人が、いきなり家の前の川へ入って「田ァ植えだァ、田ァ植えだァ」と騒いだ。
類似事例

イネ,シ,(ゾクシン)
1916年 大阪府
田植えのとき、苗を結った藁を必ず植えた田に捨てないと、その稲は植えた人の葬式用の飯になるという。
類似事例

ダイジャ
1969年 富山県
ある年の田植えに早乙女を呑んだ大蛇は、女の櫛が咽喉に引っかかって死んだ。その村では後に櫛田神社を建てて櫛と女を祀った。
類似事例

タノタタリ
1971年 大分県
卯の日に田を植えると嫁が死ぬと今でも言い伝えているところがある。
類似事例

(マノワンイッタイノカンボツ)
1984年 新潟県
昔、沢根のある嫁が、姑に真野湾の田を一人で一日に植えるように命ぜられる。半分ほど植えると、急に田の水が熱くなったので、嫁はたまげて一心に神仏に祈ると再び水は冷たくなり、誰が手伝うともなく植え終わる。ところがその夜真野湾一帯は陥没して海と化した。
類似事例

キツネ
1989年 長野県
井戸端という家の裏に、きつね田と呼ばれる田がある。明日は田植えだという日に苗をたくさんとっておいたところ、翌日苗がめちゃくちゃに植えてあり、それはきつねの仕業だったという。今でもこの家では田の一部をめちゃくちゃに植えているという。
類似事例

(ゾクシン)
1979年 徳島県
5月の節供の日に、早乙女が若衆など男性に泥を投げつける。泥を付けられるのを拒むと、夏におこりがあるといわれているので、つけられるままであった。
類似事例

ヤマノカミノタ
1969年 福島県
肥料や馬を入れてはならないといわれている田がある。その田は山ノ神の田といっている。
類似事例

(ゾクシン)
1984年 新潟県
田の草取り前後に鉦・太鼓で田を回る虫送りの行事を行う日は、田の神が田へ入る日なので田仕事をしてはいけないという禁忌がある。また、田に入ると稲で目をつくともいう。
類似事例

ヤマノカミ
1939年 島根県
大石家の田植えは早乙女の数が実際の人数より1人多く、不思議がられていた。昼食の膳を整えると、昼食前に数えた時より1人減っていて、どうしても一膳あまったという。この家の裏にある原山の山の神が田植えを手伝っていたのだという。ある時、あとをつけた人がいたが、トロバタケという所で見失ったという。
類似事例

イミダ,イミバタ,ボンデンダ,サカサダ,ジャンボンタ,ソコナシダ,イハイダ,トリイダ,ハラキリバタ,タタリバタ,カカトリバタ
1982年 群馬県
耕作すると不幸があると言われる田や畑がある。忌み田,忌み畑,ぼんでん田,さかさ田,ジャンボン田,底なし田,位牌田,鳥居田,腹切り畑,たたり畑,かかとり畑などと呼ばれる。
類似事例

キツネ
1988年 奈良県
惣五郎と言う人が三反御作(3反歩ある大きな田)を植えた帰り、溺死した子狐を見つけ葬った。その夜戸を叩く者がおり、「お田引いた惣五郎さん、三反御作みな引いた」と5,6人の声がした。翌朝見ると植えた苗はみな引き抜かれ、狐の屍骸が掘り起されていた。親狐が思い違いをしていると思い、狐のいそうなところを釈明して歩いたら、その夜に伊勢音頭の音がして「お田引いてすまなんだ、三反御作また植えた」と声がした。翌朝、家の前には大きな鏡餅が置いてあり、田はもとどおり植えてあった。
類似事例

イケ,コエ
1936年 岐阜県
姑が嫁に、今日中に田の苗を植えろと命じたがそれを果たせず嫁は田で自殺した。それから何時からか田に水が湧き池になった。天候の変わり目には嫁の泣く声が聞こえるという。
類似事例

ヤミダ
1949年 静岡県
昔、万法師という人がいて、自分の田の見回りを楽しみにしていた。死んでも田の見えるところにいたいという遺言で、田の西に面した丘に埋められた。それよりこの田を万法師というようになった。この田を作る人に病人が出るといい、迷信を信じない人の手に渡り続けている。現在はそこに小さい祠が立ち信心する人もいる。
類似事例

マンホウシトイウタ
1970年 静岡県
萬法師という人が自分の田を見回り眺めるのを楽しみにしていたが、死んでも田のよく見えるところにいたいと遺言して、田に接した丘の上に埋められたというが、この田を作る家には病人が出るといい、持ち主が次々変わっている。現在は小さな祠がたっている。
類似事例

アクタ,キツネ
1998年 奈良県
悪田にいるキツネは人を化かすし、悪田には拝んでから入らないと事故があるといわれていた。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内