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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ヘビ
1970年 石川県
田圃に水を入れてもらった代わりに、見知らぬ旅人に娘を差し出す羽目になる。娘を石の長持ちに隠すと、旅人は蛇に変じ長持ちを締め付ける。流し場の下で飯をもらっていた赤ガニが蛇を殺し、娘を助けた。

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ヘビ,カニ
1923年 京都府
ある娘が殺されそうな蟹を助けた。娘の父は、蛙を呑もうとしている蛇を助けようとして、蛙を助けたら娘を嫁にやる、と蛇に口走った。その夜蛇が青年に化けて娘を訪れたが、父親は娘を厳重に閉じ込めて蛇から守ろうとした。蛇は違約を起こって押し入ろうとしたところ、無数の蟹が蛇を倒して娘を救った。
類似事例

オニババトムスメ
1956年 宮城県
十里四方もある野原で迷ってしまった旅人が、一本杉の下にあるあばら家を見つけた。そこで泊めてもらおうと頼むと15,6の可愛い娘が出てきて、快く入れてくれた。しばらくすると婆様が帰ってきて旅人にご馳走してまた出て行った。娘は寝ている旅人を起こして「ここは鬼婆の家で、今外にナタをとぎにいったのだ。早く逃げなさい。」と告げた。旅人は言うとおりにしたが、出ていくとき見ると、縁の下は人骨でいっぱいだった。ナタをといで帰ってきた老婆が旅人が寝ているところに来て一気に頸を切った。男にしては骨が柔らかいと、布団を取ってみると、それは旅人ではなく娘だった。さすがの鬼婆も哀れで涙を流した。その後鬼婆は人を殺して金を取ることをやめて尼になり、娘のボダイ(菩提)をとむらったという。
類似事例

ダイジャ
1955年 青森県
ある娘が畑に行く途中で若い男に出会う。「待ってる」というので帰りによると大蛇がとぐろを巻いていた。家に逃げ帰り長持ちに隠れると、大蛇が追いかけてきて長持ちの上に載った。そこへ娘に飼われている大蟹が出てきて、大蛇をずたずたに鋏み切ってしまった。
類似事例

オオトシノヒ,ナガモチ
1972年 岐阜県
昔、金持ちの家で下女をしていたお夏という女性が、大晦日の晩に元日まで絶やすなと言われていた火を不注意で消してしまった。困ったお夏が外に出ると、白木の長持ちを持った2人の男性にあった。男達は火を貸すかわりに長持ちを預かってくれと言い、お夏は承知した。ところがいつになっても男は長持ちを引き取りに来ない。事情を主人に説明したお夏が長持ちを開けてみると、小判がつまっていた。お夏はそれを使って寺を建て、ナツヘイ寺と名付けた。
類似事例

カエル,ヘビ,ロウバ
1941年 秋田県
百姓が蛇に食われかけた蛙を「娘を嫁にやるから」といって助けた。蛇は人間の男に化けて待っていたが、娘が千本の針でこれを殺した。その後、娘は山道で迷い、山小屋に住む老婆に助けられた。最後に娘は、長者の息子に一目ぼれされて、嫁となった。老婆の正体は百姓が助けた蛙だった。
類似事例

ヘビ
1967年 石川県
蛇が田に水を入れ、代わりに娘を嫁にもらう約束をしたが、百姓はやらなかった。蛇は大戸の穴から娘を連れ出し、蛇の子を孕ませた。祈祷師に見せて蛇の子とわかり、蓬と菖蒲の風呂にいれ、その湯を飲ませると蛇の子が下りた。菖蒲湯の由来。
類似事例

ダイジャ,カエル
1929年 長崎県
蛇にかまれようとしていた蛙を、庄屋は娘をやるといって助けた。蛇は娘を貰いに毎日やって来て、貰えないと村を大水で流すと言ってきた。庄屋は仕方なく娘を大蛇に嫁がせることにした。嫁入りのために池に行った娘が、大蛇に引き込まれそうになった時、周りから数多くの蛙が出てきて、大蛇に飛びついて食い殺し、娘は助かった。
類似事例

シロヘビ
1933年 栃木県
娘が朝水汲みに行くと、社に白蛇が出る。娘には小さく見えるが、他の人には大きく見える。月に1度は娘の家に現われる。この後、娘の家は大金持ちになったが、娘が死ぬと蛇が現われなくなり、家没落した。
類似事例

カニ,ヘビ
1990年 石川県
昔、蟹を可愛がっていた娘がいた。その父親が田んぼに水がなくて困っていたとき、田んぼに水を入れてくれたら一人娘をやるのにと独り言を言った。それを聞いていた蛇が水を一杯にして、いい男に化けて娘をもらいに来たが、家に入れなかった。夜に台所の節穴から蛇が入ろうとしたところ、娘が可愛がっていた蟹がその蛇を48に切った。それを鳥がくわえていって、落ちたところが全部池になったという。
類似事例

ヘビ
1971年 長野県
大蛇が寺の石段にいて参詣ができない。娘を嫁にやる約束をして退いてもらい、3人の娘に話をすると末娘が嫁ぐという。祝言の後、末娘は千本の針で蛇を退治したが蛇の執念に取り付かれる。その後老婆に助けられて大きな家の跡取息子に見初められ、運が開けた。
類似事例

リュウ,アオイケノヌシ
1992年 三重県
松阪の娘が池へ行きたがり、池に着くと娘は飛び込む。籠が出て、次に娘が出てきて、自分は池の主であったことを告げる。別の人がその池に行ってみると、その娘が髪を梳いていた。またその娘は池に行く以前に、大阪で雇われていた。その雇い先の娘さんが病気で苦しんでいたが、青池の主である娘にだけ、病気の娘に蛇が巻き付いているのが見え、取り除いてやると回復したという。
類似事例

ヘビ
1972年 岐阜県
安八郡に安八太夫という豪農がいた。ある日照りの年、蛇に向かって雨を降らせてくれたら娘をやると言ってしまい、雨が降ったので蛇に末の娘をやることになってしまった。娘は夜叉が池の主である蛇に嫁いだ。後に里帰りして昼寝をしていた娘が「戸を開けて入ってくるな」と言っていたにもかかわらず母親が入ってしまい、娘を見ると大蛇になっていた。以来、娘は大木の枝を風なしで揺することで来訪したことだけを告げるようになったという。
類似事例

ヘビ
1985年 福島県
昔、きれいな娘の所に男が通い、娘のおっかさまがあとをつけて行くと、立派な男は蛇だった。そこでおっかさまは娘に今度男が来たら衣装に針をさせといい、娘がその通りにすると、蛇はうなった。蛇のおっかさまがそんなとこに通っているからこんなことになったんだというと、蛇は子供を作りこんできたから大丈夫だ、そして、菖蒲湯をつけると子は流れてしまうのだという。娘のおっかさまがさっそく菖蒲湯に娘をいれると蛇の子供が出ていった。そのために5月の節供の夜には菖蒲湯をたてる。
類似事例

ヘビノヨメ,サンシュノホウモツ
2001年 青森県
昔、ある百姓が、自分の娘を嫁にやると蛇に約束し、末娘が嫁に行くことになった。娘は蛇に連れて行かれる道中で、老人から3種の宝をもらった。老人の教え通り、蛇の穴に2つの宝を投げ入れ、汚いおばあさんに見えるおばかあを身につけて、蛇を退治した。その姿のまま長者の家で庭掃きとして働くことになり、長者はそのおばあさんが美しい娘だと気づき、結婚した。
類似事例

ダイジャ,カエルノダンブクロ
1934年 新潟県
昔、旱魃のときに庄屋が「田に水をいっぱい入れてくれたら娘を嫁にやる」と言うと、若者がやってきて、水を入れた。末娘が嫁に行くことになったが、男の正体は蛇で、娘はこれを退治し、蛙から蛙のだんぶくろをもらった。これをかぶると90歳くらいの婆さんの姿になる。その後、末娘は殿様の前で見事な舞と舞って、殿様の姫になった。
類似事例

チャヤムスメ,ダイジャ
1913年 富山県
茶屋の娘が両親に産む姿を見ないようにと言って、家に入った。両親が約束を破って覗くと、12匹の小蛇を産んでいた。娘の言うには橋の下に住む大蛇が夫であるという。娘は小蛇を抱いて水中に姿を隠したといわれる。その茶屋は今もあり、小蛇の掛図が伝わっている。
類似事例

ヘビ
1971年 鹿児島県
川口の川上で青年が15・6歳の娘が逃げるのを捕まえて犯した。その後青年は娘のもとに通っていたが、娘が蛇を食べていることがわかり、二度と娘の家に通わなくなった。
類似事例

ダイジャ
1934年 福井県
日照り続きで困っていたので、救ってくれたら娘をやると赤蛇に約束すると大蛇が出て雨が降った。その後娘をもらいに来た武士と娘が結婚し、池の方に消えていった。生まれた子供は大蛇の姿をしていた。子供は人間にも変化できたが撫でると鱗が痛いようであった。
類似事例

オニ
1943年 鹿児島県
昔々、娘を3人持った寡婦がいた。大水で帰れなくなった母親を鬼が助けるかわりに、娘をくれと言ってきた。末娘が嫁に行くことになったが、鬼は急流に流されて娘は助かった。その後、娘はアジガナシの妻となって華やかな生活を送ったが、嫉妬した姉に殺され、鰻になった後、夫に食べられてしまった。
類似事例

サル
1977年 福島県
ある老人に娘が3人あった。田んぼに水がないことを嘆いていると、猿が水を入れてくれ、代わりに娘をくれと言った。末娘が猿の所に嫁に行った。節供の里帰りの時、娘は猿に臼ごと餅を背負わせて、桜の枝を取ってくれとせがんだ。桜の木が折れ、猿は川に落ち、流されて死んだ。末娘は家に帰った。3番目の娘は最も頭が良く賢いものだという。
類似事例

ボウコン
1977年 東京都
延宝の頃、江戸で、夜長屋の縁側にいると隣の空き地の榎の根元から40歳位の男とその妻子と思しきものが現れた。男は元料理人で讒言のため仕置きされ妻子と共に長持ちに入れられ供養もされてないので供養して欲しいと求めた。調べると榎の下から長持ちが出てきた。
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