ナニカ 1940年 大分県 海岸のへりには小さな洞穴があって、そこには何かが居る。それは犬・火の玉・17、8歳の女などに化ける。女は漁師に船に乗せてくれとか、便所を貸してくれなどと頼む。船が洞穴に近づくと女は海に飛び込み、夜、漁師がなかなか帰って来ないので家人が迎えに行くとポーっとしており、それから2・3年病んで死んだという。また老人が、何かとは狸だろうというと、たちまち腹痛が起こった。
類似事例 |
|
オニガシマ 1937年 香川県 鬼ヶ島には鬼の住んだという洞穴がある。
類似事例 |
|
ヒノウミ 1971年 鹿児島県 尾の崎の洞穴の沖の海上一面が長く火の海になるのを見た人がいる。
類似事例 |
|
オチウドノハカ,ジゾウ 1958年 岐阜県 双六谷の洞穴近くの地蔵様は落人の墓と言われており、よく祟る。お参りすると治る。
類似事例 |
|
ウワバミ 1938年 京都府 稲荷山の洞穴には蠎蛇がいて、何百年か前には人身御供を毎年出していた。
類似事例 |
|
インガメ 1971年 鹿児島県 かどわされた人がいたりする洞穴がある。かどわかしはインガメの仕業かもしれない。
類似事例 |
|
キエタヒト,トラック 1987年 奈良県 日暮れにトラックで街道を走っていたら、ある人が乗せてくれと言うので乗せた。それで、降りる所に着いたので見たらいなかった。振り落としたのかと思って探してもいなかった。戻ってその人を探してみたら、当人は乗せてもらっていないと言った。
類似事例 |
|
ドウケツノヌシ,ウバガタケミョウジン 1985年 大分県 里の娘のところに、夜に男が通った。姥の作で裾に針を刺しだどっていくと、岳の洞穴についた。男は洞穴の主であり、嫗岳明神であった。娘の産んだ男子は成長して大神氏の祖となったという。
類似事例 |
|
ハッピャクオビク 1968年 福井県 八百お比丘という長生きのお婆さんがいて、何年経っても死なずに物貰いをして居た。ある日、椿の木を植えて「これが枯れたら死んだと思うてください」と言い残していなくなった。話者のおじいさんが若狭に行ったとき、「どこからか女の人が来てお経を上げながらなくなった洞穴」をみたと言う。
類似事例 |
|
コエイワ,コイイワ,コイイワ 1990年 長野県 石工が声岩を伐ろうとして近づいたが、洞穴の中から誰のものとも判らない声が聞こえたので、恐ろしくなって止めた。
類似事例 |
|
ダイジャ,ハクオウサマ 1991年 愛媛県 白王様の大岩の下の洞穴は柏まで続いており、大蛇がいる。話者の伯母が子どものころ、友達と椎の実拾いに行ったら穴から白い大蛇が出てきた。必死で逃げながら振り返ると、いなくなっていた。
類似事例 |
|
カミカクシ 1978年 山梨県 女の人が行方不明になり、大勢で探したら岩の上に座っていた。3日間座っていたという。その間のことは何も覚えておらず、神様に連れて行かれたのだといわれた。
類似事例 |
|
タヌキ 1998年 奈良県 男が3・4人で晩に歩いていたら、向こうで狸が娘さんに化けて、糸をつむぐ格好をしており、火の玉が赤く灯っていた。男たちは相談してから、娘に化けた狸を撃ったが、効き目はなかった。そこで火の玉を打ったら、いっぺんに消えた。狸は火の玉に変わっているのだという。翌朝行ってみたら、狸が死んでいた。
類似事例 |
|
エンコ 1983年 愛媛県 海が五色の波できれいに見えることがあると海のエンコの仕業だという。また、帰りが遅くなって海に一人でいるとエンコにひかれる
類似事例 |
|
ボウレイ 1982年 宮城県 海で亡くなった人の死体は船に引き上げてやらなくてはならない。そうしないと「桶を貸せ」と言いながら、船に水を入れて沈めるボウレイになる。
類似事例 |
|
オオカミ 1973年 三重県 ある人が山にいたところ、狼が口を開けてやって来たので見てやると、口の中に骨がはさまっていたので取ってやった。すると狼は何かとってきては小屋に置いていくようになり、帰りが遅くなると送っていくようになった。あるとき、川向こうの親類の家に祭に呼ばれて帰りが遅くなると、やはり狼が送ってきた。道で祭でもらった餅をやると、帰っていったという。
類似事例 |
|
タヌキ 1931年 東京都 狸和尚が、その正体を見破られ犬に追われて逃げたが死んだ
類似事例 |
|
ボウコン 1968年 山口県 海で死んだ者の魂をボウコンと言い、取り憑かれたらクドでできた肺を撒くと消えるという。
類似事例 |
|
タヌキ 1931年 神奈川県 狸和尚が、その正体を見破られ犬に殺された
類似事例 |
|
タヌキ 1931年 東京都 狸和尚が、その正体を見破られ犬に殺された
類似事例 |
|
タヌキ 1931年 神奈川県 狸和尚が、その正体を見破られ犬に殺された
類似事例 |
|