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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

キツネ
1972年 愛知県
夜に老婆が歩いていると、きれいな姫(酌婦や芸妓)がおいでおいでしていた。持っているアブラゲずしがほしくて近在の狐が出たのだと気付いて、一つ放ってやっては「もうない」と言うのを繰り返したがしまいに全て放ってやるはめになった。途端に姫は消え失せたという。

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オイデキツネ
1975年 東京都
真崎稲荷の茶屋の老婆に馴れた狐がいる.老婆がおいでと呼ぶと必ず出てくることから御出狐という。
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フネ,ムカエ
1990年 高知県
猟師が危篤のとき、きれいなお姉ちゃんが船に乗ってやってきて「おいでおいで」と言った。行こうと思って踏み出したが、鉄砲の玉の状態が気になって片足を引き抜いた途端に目がさめた。5時間後に亡くなった。1969年ごろの話である。
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ヒメ,ヒメナグサ
1928年 新潟県
漂着した舟に美しい姫が乗っていた。村の若者達が姫に熱心になったため、村の娘達は姫を恨むようになった。姫は入水して死に、それからは川の水が濁った。河原には小さな草が生え、人々は姫の精だとして姫名草と名付けた。
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ミズシ,ミソシ,カッパ
1958年 石川県
ある時、馬あるいは牛の手綱に食いついた河童(みずし、みそし)を捕らえた。その時みずしは、この土地の人をとったりはしないと約束し、放たれた後に魚を土産に持ってきた。
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ツシロヒメ
1971年 鹿児島県
数百年の昔、敵の軍勢に囲まれた津城から逃れ長瀬まで逃れた姫が海に身を投げた。毎年その時期になると姫の霊魂が白鷺になってドンドロの松の木に来るといわれる。明治中期に硫黄鉱山の仕事をしていた谷山出身の男が人知れずこの姫のもとに通っていた男がいたが、財宝を掘り当てこの男は姿を消した。また二十六年前、長瀬では姫の宝物が光を放っており、これを探しに行った男二人がどこからともなく現れた姫や侍女の乗った舟にさらわれ地球上から消えた。姫のいる幸の国に行ったものか。
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ギンナン,シロヘビ,オンリョウ,タタリ
1990年 京都府
昔、殿様が糸織り姫を愛するのに嫉妬した者が、姫は他の男と約束を言い交わしたと言ったので、殿様が立腹して姫を殺した。この姫は松平家7代まで祟り、そのため子供が生まれなかった。姫が殺された日から銀杏の木に大きな白蛇が棲むようになったので、これは姫の怨霊が蛇になったものだといわれている。銀杏を食べると腹痛になるともいう。
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キツネ,タヌキ,ムジナ
1975年 福島県
人を化かすのは狐と狸とムジナ。ムジナは田の間で振り返っておいでおいでの格好をして化かす。
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タタリ
1983年 香川県
身分の高い美しい姫が一隻の船に乗って流れ着いた。姫は身重で、船の中にはきれいな衣装や立派な調度品が積まれていたが、悪人が餓鬼のように襲いかかったため、姫も財宝も海中に沈んでしまった。それ以来、不漁や病人続きとなり、仏のお告げで姫のたたりとわかったため、姫を祀ったところ災厄がなくなったという。
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ダイジャ
1928年 大分県
速水姫という大切に育てられた姫がいたが、年頃になったとき、沈蛇の瀧に飛び込んでいなくなってしまった。姫が飛び込んだ日を命日にして、一周忌の日にお通夜をしていると、姫は以前のままの姿で帰ってきたので、親族は大喜びした。就寝中は声を掛けたり起こしたりするなという姫との約束を破って家人が覗くと、部屋に大蛇がのたくっていた。仰天して騒いでいると、蛇は姿を消した。
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キツネ
1973年 山梨県
キツネに化かされていつまでも山を歩いた人がいた。山の中に持っていたアブラゲを食べられてしまった。
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ヒメサマ,ホウジュノタマ
1977年 福島県
ある少年が、何もせず毎日魚を捕りに行っていると、きれいな姫が出てきて、何故毎日川に来るのかと尋ねた。体が弱いから魚を取りに来るのだと答えると、姫は一生困らないようにと金の宝珠の玉をくれた。少年が家族にそれを持って帰ると、皆に見せようという話になった。姫は子供にだけあげたのだから皆に見せるなら返せと言った。一番人のいない日はいつかと尋ねるので一番人が多い1月7日と8月30日だと答えた。姫は毎年取り返しに来るが、まだ取り返せていない。
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キツネ
1984年 山梨県
アブラゲ持って通ったら、狐が人にたかって、それからその人はずっと病んでいた。
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〔ウスグモヒメ〕
1961年 愛媛県
山内式部大輔の娘は薄雲姫という美女だった。結婚の申し入れをはねつけたために戦になり、姫は風透山に落ちのびた。そのうち姫の元に男が通うようになったが、姫が二世の契りを申し出たところ、男は立ち去った。姫は男の裾に糸をつけ、後を追っていくと、風透山の風穴に入って消えていた。姫は驚き、その後病気になって死んだ。
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キツネ
1991年
名前を呼ぶ声がするので雨戸を開けて聞いてみるが誰もいない。これは狐の悪戯だと気付き、放って置くと「うらめしい」と言ってあとは何も言わなくなった。狐を追いかけていた人の家に狐が来ていたので、狐がかたわれを亡くして悲しみ呼んでいたのだろう。
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ウリコヒメ,アマノジャク,ヤマンバ
2001年 石川県
ある日、婆ちゃんが川上から流れてきた瓜を拾って帰った瓜の中に姫がいた。瓜姫小女郎と名づけられた姫が機織をしていると、天の邪鬼がやってきて姫を連れ出し、木につるして自分が姫に化けた。天からの迎えが来たときに、正体が天の邪鬼であることがわかり、天車を持ってきた人は天の邪鬼をひきずり落として踏み殺し、本物の姫を乗せていった。
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シチニンミサキ
1957年 愛媛県
御荘町節崎(ふっさき)の大きな用水池のほとりには七人ミサキが祀ってある。七人ミサキは7人の命を取らねばならないと言われ、毎年人が池で溺死するという。祀ってある場所は、昔の偉い侍が亡くなって埋められた場所で、以前に石グロや人骨が掘り出された。また、溺れかけた子に聞くと、池の向こう側で女の人がおいでおいでをしたのだという。
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アマノジャク
1960年 福島県
昔婆さんが川で洗濯していると胡瓜が流れてきて、家で爺様の帰りを待って切ってみると中から女の子が出てきたので、瓜姫と名付け機織などを覚えさせた。ある日姫は言いつけを守らず機織り中に戸を開けてしまい、あまのじゃくが姫を食って姫になりかわっていた。
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オヒメサマ
1989年 山梨県
お姫坂には昔水溜りがあって、お姫さまがそこに出たからお姫坂と呼んでいる。
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ミズシ
1958年 石川県
馬が河童(みずし)に捕まったが、このみずしも捕らえられた。放免の際にみずしは指を切って託証文を書き、魚を土産に持ってきた。
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キツネ
1977年 東京都
安永の頃橋場真崎稲荷の後ろの神明社に狐が住んでおり、近所の茶屋の老婆が呼ぶと出てくるので、おいで稲荷と呼ばれた。狐は老婆の娘に憑いて、奥州の故郷に帰ると告げ、形見に一首歌を書いた扇子を置いていった。
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タマツヒメ,タマヨリヒメ
1928年 福岡県
玉津姫(もしくは玉依姫)は身分の高い姫であったが、顔に痣があったので、なかなか縁がなかった。悲嘆の思いを込めて縁の神様と呼ばれた三輪大明神に7日7夜の時詣りをした。満願の夜、社殿で伏していると神さびだ声が聞こえてきて、夫は三重の炭焼き小五郎で、夫婦になると大長者になるといわれた。朝起きると、姫は信託のとおりにした。
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