ハイボウズ,(ゾクシン) 1940年 秋田県 囲炉裏の中には灰坊主がいる。
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(ゾクシン) 1974年 滋賀県 囲炉裏に関する俗信。囲炉裏を塗り替えるときは、土用以外ならいつでも良いという。毎年、囲炉裏を塗り替えるほど、荒神さんが喜ぶという。囲炉裏の中を荒神さんの屋敷と呼び、そこが大きいほど家が繁盛するという。囲炉裏の中で火が燃える場所をヒノツボというが、これを作ると病人が出るという、など。
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ハイババア 1989年 秋田県 灰ばばあは囲炉裏の灰の中におり、子供が灰を悪戯すると出てきて子供を攫っていく。頭の上にもう1つ口があり、子供をバリバリ食べたという。また、年に1回若い娘を攫ってゆくという。
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キツネ 1983年 茨城県 狐を夫婦の片方だけ殺すと、子どもを囲炉裏に落とすなどよくないことが起きる。
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ビンボウガミ 1960年 神奈川県 囲炉裏の灰に鉄瓶を置いて灰が平らになった所は貧乏神の座る場所だといって必ず火箸でくずした。
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ヤマワロ 1985年 熊本県 夜か雨の日に山の尾根や木の下、井戸、水田、囲炉裏などに現れる。
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アメ 1946年 香川県 産まれた時に雨が降っていると死ぬときにも雨が降る。
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ナルユルリ,オショウノレイ 1940年 秋田県 ある寺の和尚が囲炉裏の灰をならしながら発句をしたが、下の句を考え付けないまま亡くなった。その未練で囲炉裏がガタガタと奇妙な音を出すようになり、寺に誰も住めなくなった。賢い小僧が下の句を付けると、和尚は化けて出なくなった。
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キツネノヨメイリ 1987年 奈良県 雨がしょぼしょぼ降る晩に限って、狐が人間に化けて嫁入りをする。
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(ゾクシン) 1986年 埼玉県 囲炉裏で尻をあぶると荒神様に引き込まれる。
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タヌキ 1989年 長野県 昔、話者の家を建て替える前のある晩、祖父母は一番奥の部屋におり、話者たち子供はそこでご飯を食べていて、両親は火端で仕事をしていた。慈眼寺という寺があり大木があったが、両親がその木の倒れる音を聞いたと血相を変えて部屋に来たが、誰もその音を聞いていなかった。たぬきが囲炉裏のきわまで来て、尻尾で柱や床を叩いたりして父母を騙したのだという。
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タヌキ 1982年 群馬県 タヌキが、じいさまに化けて囲炉裏に当りにきた。お婆さんが相手をしていたが、そのうち囲炉裏一杯にきんたまを広げたのでタヌキだと思って、クヨキリ(熱い灰)をきんたまにぶっかけたらタヌキは驚いて逃げ、山で正体を出して死んでいた。
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ムジナノヨメイリ 1977年 福島県 囲炉裏にかけた鍋のススに、赤い火がついたり消えたりすると、ムジナの嫁入りだという。
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キツネ 1954年 栃木県 山の神様の怒りで、子どもが狐に殺されることがある。母親が抱いていてもいなくなり、子どもは囲炉裏で死んでいる。
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ヤマノカミサマ 1954年 栃木県 山の神様の怒りで、子どもが狐に殺されることがある。母親が抱いていてもいなくなり、子どもは囲炉裏で死んでいる。
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イキダマ 1986年 滋賀県 昔、青年会の人達が火の玉を追いかけたことがあった。それが、1軒の家の中に入っていって消えたため、中を見みてみてところ、囲炉裏のそばで眠っていたおじいさんが「もう少しでやられるところだった」と言って起きたのだという。
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ムジナ 1973年 富山県 人間に化けたムジナが囲炉裏に入ってきたので、千畳敷にヒーケシナを焼いて放り込んで退治した。
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カワコゾウ,カワボウズ 1957年 愛知県 朝方、近所の家の前を通りかかると、川小僧が囲炉裏にあたっていた。
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(ゾクシン) 1975年 愛媛県 木地では、梅干を食べたら種を前に捨てずに、肩越しに後ろへ捨てろといわれている。
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キツネ 1975年 愛知県 狐を飼っていると噂の家があり、よその人には見えないが囲炉裏端に狐がいるという。寄れ寄れといって囲炉裏端を撫でる。家の財産は狐が儲けたものなので、売買の時はついていく。よその家の病弱な者に狐が取り憑いてしゃべらせたりする。嫁にもらうと、狐が憑いてくるという。
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ヘビ 1972年 岐阜県 安八郡に安八太夫という豪農がいた。ある日照りの年、蛇に向かって雨を降らせてくれたら娘をやると言ってしまい、雨が降ったので蛇に末の娘をやることになってしまった。娘は夜叉が池の主である蛇に嫁いだ。後に里帰りして昼寝をしていた娘が「戸を開けて入ってくるな」と言っていたにもかかわらず母親が入ってしまい、娘を見ると大蛇になっていた。以来、娘は大木の枝を風なしで揺することで来訪したことだけを告げるようになったという。
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