ソデモギジゾウ 1932年 兵庫県 この地蔵の前でつまずいて倒れると着物の袖をもぎ取って納めて帰らなければ良くないことが起こると言われていた。
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ソデモギ 1972年 岡山県 豊田村柿部落に袖もぎ地蔵がある。この地蔵の前で転ぶと袖を取られるので袖もぎ地蔵という。昔隣村からの帰り道にこの地蔵さんの前に来ると、坂から石臼が転がってくるので避けようとして転んだ。怪我もないので家に帰ったが、片袖がないことを妻に指摘された。翌朝地蔵の前に行ってみたが石臼はなく、狐の仕業かと村人は話し合った。
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キツネ 1985年 滋賀県 狐が地蔵に化けて道をふさぐので、人々は狐の祟りだとして稲荷神社で地蔵盆をして供養する。その時作った地蔵を化け地蔵と呼ぶようになる。
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ワライジゾウ 1922年 鳥取県 地蔵の周りを3度廻ると地蔵が笑い出す笑い地蔵の話を聞いたことがある。
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ジゾウサマ 1982年 宮城県 地蔵様の別当をしている人が地蔵様の杉の木を切ったら、地蔵が怒って家に病人が出た。
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イウナジゾウ 1970年 滋賀県 栃の木峠に小さな地蔵がある。昔、その地蔵のところで男が人を殺した。男は地蔵に「誰にも言うな」と言ったところ、地蔵は「わしは言わぬが、おまえが言うな」と言った。男はその後、良心にかられて自首した。以来この地蔵を「言うな地蔵」と呼ぶ。
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カゼフキジゾウソンノオジゾウサマ 1985年 福島県 旧の3月16日は地蔵様の祭日で、風吹地蔵尊のお地蔵様は祭りの1週間前ぐらいから早い者順で小学校の子供が借りていって遊ぶ。このときは子供はお地蔵様に何をしてもよい。祭りの当日はトーナガシといって、堀に水を溜め、地蔵様を裸にして首に縄をつけてお地蔵様を流す。子供に引っ張られるお地蔵様を心配して祭りの日に地蔵をきれいに洗って神社に収めてしまった。すると、お婆さんは病気になって寝込んでしまった。
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カッパ,ユウレイ,ジゾウ 1976年 大分県 昔、金田家の前にある地蔵のところは、沼だった。河童や幽霊などの変なものが出たので、地蔵を建てて祀った。子供が遊びに行って悪いことをすると、お地蔵様が衣の下に隠してくれるという。
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イリヤマノジゾウ,アメップリジゾウ 1971年 福島県 入山のお地蔵様にはアメップリ地蔵とも言われている。前田に住むAさんにはこの地蔵がついた。日でりのときに入山から3つの地蔵を借りてきて家の中においてその前で拝むとだんだん手が動き始め、用意させた水を頭からかぶったかとおもうと、姿が見えなくなった。このとき、前田にある地蔵をもって川に飛び込んでいたという。
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イリヤマノジゾウ,アメップリジゾウ 1971年 福島県 入山のお地蔵様にはアメップリ地蔵とも言われている。この地蔵が下の町にお出掛けになると雨が降る。
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ジゾウ 1964年 福島県 若い衆が集まってひとりに南天の葉を持たせ、中に座らせて人々がそれをとりまき、地蔵様、地蔵様、と呼んで祈る。すると南天の葉がかさかさと動いて地蔵が出て、どこの地蔵かと聞くとどこそこの地蔵だと答えるという。
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ジゾウ 1964年 福島県 梨平の延命地蔵はしばられ地蔵、無尽地蔵ともいう。木像なので手足や首、あるいは丸ごと盗まれることがあるが、盗んだ者に必ず災いが起こり、戻って来る。
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ジゾウ 1966年 新潟県 昔、六部がやってきて何千貫もある石に3、4年かかって4m弱もある地蔵を彫って泉まで運び、集落には協力のお礼に小さな地蔵を残していった。小さい地蔵はお堂に安置したが、子どもがいじって遊ぶので格子の中に入れた。冬のある日、行って見ると地蔵はおらず、小さな子どもの足跡が点々と雪についていた。辿って行くと、清水の湧いているところに地蔵がいた。そこを地蔵清水と名付け、地蔵は谷泉寺に移した。
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コソダテジゾウ 1987年 長野県 和の東上田にある。昔,仲のいい夫婦がいたが子供がいなかったので,家の近くの地蔵さんに子供を授けてくれるよう一日も欠かさずお参りした。何年か経ってついに女の子が生まれ,大変可愛がっていたが,3つのとき流行病で亡くなってしまった。ある夜,お地蔵様の所へ行って見ると,石の地蔵様から光が出ているように見え,何処からともなく仏様の声が聞こえた。「お前達の娘はこの地蔵に生まれ変わった。この地蔵を娘と思って育てなさい。」というので,夫婦はそれから明るくなって地蔵さんの世話をした。
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ジゾウ 1964年 福島県 地蔵滝にある地蔵様は、滝のしぶきの中に虹の輪ができて、地蔵様が現れたのでお祀りした。
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カッパ 1957年 新潟県 子供を河童に取られて困ったので、川端に石地蔵を建てて祈った。以来、河童の害はなくなったので、この地蔵を河童地蔵と呼んでいる。
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ジゾウサマ 1941年 福島県 神事の日の遊びとして、13・4歳から二十歳くらいまでの女性が「地蔵様を憑ける」遊びをした。真ん中に蓙か筵を敷いて、任意の1人を座らせ、他の者はその周囲を内側を向いて右回りに廻りながら「南無地蔵大菩薩、ついておこれえ地蔵様」と唱える。地蔵様が憑くと様々な質問をした。質問がなくなると皆で踊った。そして丁重に地蔵様に帰ってもらった。帰らないときは、その地蔵様が祭ってある場所に本人を連れて行ってよく拝んで帰ってもらったという。
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キツネビ,チョウチンギョゥレツ 1973年 岩手県 狐火のことを指して、提灯行列という言い方もする。
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カッパ,ジゾウ 1953年 鳥取県 河童の被害が多発する場所に地蔵を安置すると、被害が無くなったという。その昔武術の達人が河童を打ち取り、地蔵として祀ったとも言われ、地蔵は河童地蔵と呼ばれる。
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カンカンジゾウ 1984年 山梨県 敬泉寺の地蔵とカンカン地蔵はにらめっこをしているという。ある人がカンカン地蔵の周りに麦を積んでお互いを見えなくしてしまったら、その後大火事になってその人の家は焼け、その人も焼け死んでしまった。
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ヤナギダンサン 1998年 愛知県 家の軒下まで草が茂ってもわからないほど目の悪い人が、お地蔵さんを信仰すると目が見えるようになった。そのお地蔵さんをヤナギダン(柳谷)さんと呼んで、目の病気を治してくれるお地蔵さんとして信仰されたという。
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