国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

キジムン,キノセイ
1989年 沖縄県
ウスクの根元に住み、火を使うのが好きなキジムンが、若者と友達になり、若者はキジムンの嫌いな蛸をもらい、キジムンは好物のヤチマタ(ヒトデ)をもらった。しかし、次第に若者は毎晩誘われるのがいやになり、妻と共謀してウスクの木を子供と共に焼いてしまう。結果、キジムンは喜屋武に移り住むが、若者が那覇にいった折つい訳を話してしまうと、怒ったキジムンが妻子を焼き殺した。

類似事例(機械学習検索)

キジムン
1968年 沖縄県
昔キジムンと仲良くなった若者がいた。若者の家のウスクの木にキジムンが住んでいた。キジムンに火を貸したり、一緒に漁に出かけるなどしていたが、いやになり、キジムンの住むウスクの木を焼いてしまった。その時に一緒にキジムンの盲目の子も焼いてしまった。キジムンは去って行った。数年後に若者が旅行中にあるウスクの木の下でウスクの木とキジムンの子供を焼いたことを話すと、キジムンがウスクの木から飛び出してきて「敵を討ってやる」と去って行った。若者が家に帰ると家は焼け、妻子も焼け死んでいた。
類似事例

キジムン
1969年 沖縄県
ある男がキジムンと友達になったが、嫌になって、キジムンの棲むウスクの木を焼いて追い払った。そのときキジムンの盲目の子供も焼け死んだ。数年後、木を焼いたことをキジムンに聞かれてしまった。男の家は焼かれ、妻子も焼け死んだ。
類似事例

キジムン
1969年 沖縄県
ある男がキジムンと友達になったが、妻が嫌がって、キジムンの棲むウスクの木を焼いて追い払った。数年後、キジムンの転居した木を訪ねて、うっかり木を焼いたことをもらしてしまい、男はキジムンに眼を潰された。
類似事例

キジムン
1969年 沖縄県
ある男がキジムンと友達になり、一緒に漁をして豊かになったが、働きすぎで疲れて仕方がないので、キジムンの棲むウスクの木に釘を打ち込み、キジムンを棲めなくした。
類似事例

キジムン
1989年 沖縄県
キジムンが若者と友達になった。そのキジムンは人の魂を自由に操ることができた。ある日、富豪の娘の魂をとったキジムンが、若者にその魂を渡したので、若者はその家に行って魂を戻した。その結果、若者は富豪の娘と結婚して財産を得た。
類似事例

キジムン,キノセイ
1989年 沖縄県
キジムンは赤く、総角の髪をした子供のようなもので、ピンギの老巨木に住んでいる。キジムンはある人を毎晩漁に連れて行き、とった魚の左目以外は総てくれたので、その人は富を得た。しかし、次第に毎晩起こされるのが嫌になって、その人はキジムンの木に火を放った。キジムンは熱田に居を移したが、それ以降火を放った人の家はつぶれ、代わりに熱田の家が栄えた。
類似事例

キジムン,キノセイ
1989年 沖縄県
キジムンは、ウスク、ガジマル海で松明を照らして魚をたくさんとっている。キジムンと仲良くなった人間は、毎朝早起きして夕方まで漁をすると、いつも大漁で富を増やす。しかし、疲れて仕方が無いので人に聞いたとおり木に釘を打ち込んだら、キジムンは慶良間に移った。その後、その人は変わらず懸命に働いたので、ますます繁盛した。
類似事例

キジムン
1989年 沖縄県
ある人がキジムンと友達になった。キジムンが望みをかなえてやるというので、大和見物をしたいというとキジムンは「早速連れて行ってやるが、屁だけはしないように。私は屁がこわいから」と言う。彼は屁をへまいと用心しながら、キジムンに連れられ千里の波涛を越えて大和を見物して帰った。
類似事例

キジムン
1986年 沖縄県
キジムンは寝ている人を押さえつける。押さえつけられると意識は明瞭だが助けを求めようにも声が出ない。キジムンは黒い色でどんな顔かわからないという。
類似事例

キジムン
1989年 沖縄県
浜端の爺がキジムンと仲良くなり、毎晩一緒に漁に出ると魚の左目以外はくれたので長生きした。しかし爺は次第に末恐ろしくなり、蛸を間口にさげ、自らは鶏の真似をして追い払った。キジムンは姿を消したが、3日後に死んでしまった。
類似事例

ダイジャ,リュウグウ
1987年 和歌山県
釣りをしていた若者が美しい女につれられて立派な御殿に行った。若者は女と情交を重ね、帰りに鮎をもらった。こんな日が続いたが、ある日女は若者を帰さなくなった。若者の身を案じた家族が探しに行くと、滝壺の中で大蛇に巻かれた若者を見つけた。一同は若者を救う術がないとあきらめて帰った。
類似事例

キジムン
1931年 沖縄県
キジムンは赤い髪をおかっぱにした小人で、古い木に住んでおり怪力で角力が上手である。いたずらや線香の火が好きで、屁が嫌いである。魚を食べるときは片目しか食べない。
類似事例

ウミナリ
1933年 台湾
1850年ごろ、大安に寄港した船に若者が雇い入れられた。土地の人々は沖遠く船出することを嫌忌しており、若者を止めたが、若者は船に乗り込んだ。若者は海に出ると日増しに恐怖に襲われ、得体の知れない病気に罹り、ついに死んでしまった。その後、若者の望みどおり死体は大安に帰された。若者を待っていた恋人の女は若者の死をしって狂気となり、海に身を投げた。その波紋が沖に広がっていったとき、沖から恐ろしい海鳴が聞こえてくるようになったという。
類似事例

カッパ,キジムン,キジムナー
1972年 沖縄県
キジムン、キジムナー(木じもの)は、木の精霊である。いたずらを好み、寝ている人の胸に乗り邪魔をしたりするが、仲良くなると漁を助けてくれる。ただし海の上で放屁すると怒らせて船を転覆させるかも知れない。沖縄全般に様々な説話・名称有り。なお、『沖縄県史 民俗2』(355頁~361頁)ではキジムンを本土に於ける河童と位置づけている。
類似事例

キヂムン,アカガンダア
1934年 沖縄県
沖縄でキジムンと呼ばれるのは、木の穴から出る小さなお化けだと考えている。きじむんは常に陸から沖へ往来している。これをアカガンダアともいう。
類似事例

キジムン,キノセイ
1985年 沖縄県
キジムン・木の精は人間に変身することができる。シーガミの珊瑚礁の先の海や、人家の後ろにある老樹の根元や、安里八幡庭にある古い木に住んでいる。貝や魚をとる。住んでいた木の根元を焼いたら、燃えさしの細い薪を目に付き指した。その後、その家の子孫は目の病気にかかる人が多くなったという。
類似事例

ジャクネンノメン
1974年 東京都
ある者が茶店で水を飲もうとすると、その茶碗の中に若者の顔が映った。不審に思って水を汲みなおしても、また映った。その夜、部屋に若者が現れたが、不審に思って切りつけ追い回すと若者は消えた。次の夜、若者の使いという3人が現れ、「若者は湯治をしている。16日には恨みを晴らす」と言ったので、ある者は切りかかった。すると3人は消えた。後に再び来ることはなかった。
類似事例

カンノンサマ
1931年 岡山県
若者が数日の間一室に篭って彫刻に没頭していたが、時折誰かと話している声がした。依頼した皆足姫が不思議に思って覗いて見ると彫り上げたばかりの仏像と若者が話をしていた。「あっ」と驚いた声で像は倒れ、若者は怒りの形相を浮かべて去ろうとした。皆足姫は若者を追い、どこの人かと尋ねたが「われには生所も住所もない。大和国の長谷寺が仮住まいである」と言って掻き消すように消え去ったという。若者は観音の化身だったといわれている。
類似事例

キジムナー,キジムン,マジムン
1985年 沖縄県
キジムナー・キジムン・マジムンは、海や人家に住む。人を背負って海を歩いたり、三味線をならし歌を歌ったりする。屁やタコを嫌う。人を金持ちにする力があるが、嫌いなことをすると元の貧乏者に戻す。
類似事例

ワカモノ,バチキリ
1929年 青森県
赤い鉢巻をした若者が生魚を買っていった。その夜、銭箱をみると、若者が払ったものは全て木の葉になっていた。そういえば若者の裾から白い尾がちらりとみえていたという。これはばちきりだと言った店の主人は、稲荷さんが山から来てくれたとたいそう喜んだ。
類似事例

タタリ
1965年 高知県
宇佐からカツオブシ作りに出稼ぎに来ていた若者が土地の娘と仲良くなったので、土地の若者たちがねたんで簀巻きにして殺してしまった。その後、その若者達に下の病が流行ったので、宇佐の若者のたたりだということになり、延命地蔵を祀った。7月24日は延命地蔵の供養日で、お遍路さんや流れ仏の供養をする。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内