ブナガヤ 1985年 沖縄県 家の裏に大きなジックンの木があった。旧暦8月のシバサシーの日の前後には、その木を根城にしてブナガヤがよく出没した。ブナガヤは時々、お粥鍋の飯粒だけを食べ、水だけにした。そこでブナガヤにウンダ山に移住してくれるように頼んだら、それからはブナガヤの被害はなかった。
類似事例 |
|
セクラベ 1987年 岐阜県 背くらべは自分より背の低い者を食う。
類似事例 |
|
コテング 1954年 三重県 伊賀の西拓植には、樵が山から大木を川に流すとき、小天狗様に持ってもらって愛田神社を作ったと言われている。大木の長さは五十間もあったという。
類似事例 |
|
ヤマワロ,カワタロウ 2000年 鹿児島県 深山に山わろがいる。握り飯を与えると、大木を運ぶのを手伝ってくれる。山わろを殺そうと考えると、病気になったり発狂したりするので、恐れ敬っている。冬は山にいて山わろと言い、夏は川に住んで川太郎と言う。
類似事例 |
|
セクラベ 1987年 岐阜県 背くらべは麦畑に出る。自分より背の低い者を食う。
類似事例 |
|
ブナガヤ 1985年 沖縄県 おじいさんが岩の穴に落ちたら、中からブナガヤが出てきた。ブナガヤは足を捻挫したおじいさんにいたわりの声をかけてくれた。そしてブナガヤは家に帰る途中までおじいさんを背負ってくれた。
類似事例 |
|
キツネ 1984年 山梨県 狐は火を嫌う。
類似事例 |
|
キジムナー,ブナガヤ 1985年 沖縄県 キジムナーやブナガヤは山に住み、斧で木を倒して材木を運び、きれいな家を作ってくれる。
類似事例 |
|
ブナガヤ 1985年 沖縄県 旧暦8月のシバサシという年中行事の頃や、住んでいる所が火事になったとき、ブナガヤが山沿いに移動するのを見た人々がいる。
類似事例 |
|
ブナガヤ 1985年 沖縄県 ブナガヤが出没する近くの野原にはブナガヤの巣があるという伝承がある。
類似事例 |
|
フルソマ,フルソマ,タイボクノタオレルオト 1978年 高知県 フルソマとは、深山の中で日中、或いは深夜に聞かれるという怪異である。斧や鋸で大木を伐る音がし、杣の大きな呼び声が聞こえ、やがて大木の倒れる大音響が響くのであるが、夜が明けてからそれらの音がしたと思われる場所に行ってみても、何事もないのだという。これは、大木に打たれて死んだ者の霊によるものだとされている。
類似事例 |
|
ブナガヤ 1985年 沖縄県 川沿いの野原でブナガヤが踊っているのを見た人がいる。赤毛で裸の男の子で、川の石の上で「シッチョイ、シッチョイ」と尻を振っていたという。
類似事例 |
|
ケンムン 1974年 鹿児島県 赤ん坊ほどの大きさで頭の毛が長く赤い。手足が長い。よだれが青白く光る。大木に住み、その木を切った人の目を突いて祟る。漁が上手だが蛸を嫌う。
類似事例 |
|
タタリ,ヤマワラベ,カワワラベ 1974年 九州西南の深山に、山童というものがいる。薩摩にも多い。飯を与えれば大木を運ぶのを手伝ってくれる。塩気のあるものを嫌う。殺そうと思えば祟りをなし、発狂したり大病になったり、また家が火事になったりさまざまな災害を生じさせる。九州だけで他に聞かない。冬は山にいて山童と言い、夏は川にいて川童と言う。川童と同じものだろうか。
類似事例 |
|
タコ 1958年 香川県 天津神社境内には、蛸の絵が刻まれた石がある。これはある漁師が海の主である大蛸を釣り、死んでしまったので、蛸のたたりであるということになって祀ったものである。
類似事例 |
|
セクラベ 1987年 岐阜県 背くらべは5月、6月に出る。麦畑から出てきて、自分より背の低い者を連れて行く。
類似事例 |
|
テング 1991年 石川県 ワスケ山の笠のようになった大木に、天狗が住んでいた。
類似事例 |
|
キジムナー,ブナガヤ 1985年 沖縄県 キジムナー・ブナガヤは昼は山に住み夜は人家に住む。山仕事や魚釣りをする。タコを嫌う。
類似事例 |
|
タヌキ,キノタオレルオト 1994年 京都府 夜、大木が倒れる音がした。思わず小屋の片隅に非難すると、大木が屋根も何もかも押し潰してしまった。翌朝外に出てみると、木などは倒れていなかった。狸の悪戯だったのだろうか。
類似事例 |
|
シンボク,ヤマノカミ,タタリ 1975年 伐採されない大木がある。樵はこれを神木と呼び山の神が宿っているという。切ると山で怪我をすると言って神の祟りを恐れた。全山伐採をすると神が不在になるので、枝ぶりの変わった木や大木を残している。
類似事例 |
|
キツネ 1985年 和歌山県 杉の大木があり、そこに狐が出て、女の姿になって出るといった。
類似事例 |
|