ハエ,ハイ 1979年 蝿はハイと呼んでいるが、これは灰のことである。というのは蝿が水に溺れて死んでしまっても、灰をかけると生き返るためである。
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ヤマオバ 1965年 宮崎県 山おばには男もいる。大きな人間である。1910年ごろ、東郷村(現・日南市)のおすず山で猟師に撃たれた山おばがいた。節のある毛が3尺もある男の山おばだった。
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キツネ 1980年 青森県 小さいころ、夜、おばと一緒に畑に行ったらおばが「キツネがだます」と叫んだ。行ったらほんとに子どもを持ったキツネがぐるりを歩いていた。
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ボウコン 1974年 京都府 寺町通松原下ル町に住む者の下女が両親の供養に為銀をためたので、主人は寺に預けさせ一部を主人の妻が預かった。下女が元禄15年正月11日に死ぬとひときわ大きな蝿になって現れ、預かった銀を他の貴い寺に差し出すように言うと、蝿は目の前で死んだ。その蝿を寺で供養をして土中に葬ると、翌日消えていた。
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ヤマオバ 1965年 宮崎県 1960年ごろ、子どもが山で山おばにつけられて(騙されて)道に迷って死んだ。
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ヤマオバ 1965年 宮崎県 山おばは長い髪をした美しい女。山奥にいて、人を見るとニコッと笑って、血を吸う。
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オニオバ 1980年 青森県 旅のわらしが道に迷って一軒屋に泊まった。その家のおばあは赤鬼の面の鬼おばだった。赤子を串焼きにしているのを見てわらしは逃げ出し、炭焼きに助けられた。
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オオカミ 1976年 京都府 梨ノ木におつねさんという家があり、大きな梨の木があった。そこの狼が、岡部に住む吉左衛門のところのおばはんに化けていた。狼を叩いて殺した。おばはんが死んで狼になったともいう。
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ハエ 1975年 蝿は、水に溺れて死に、灰を得ればまた蘇るといわれている。灰と、訓の読みが通じるのも、また故のあることだろう。
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ハエ 1976年 推古天皇の35年5月に蝿が集まり空を飛ぶこと10丈ばかりにして、その音は雷のようであった。また斉明天皇の6年にもこの怪異があったという。
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ウシオニ 1992年 山口県 牛鬼が美童に化け女と戯れていた所を待ち受けていた主が弓で射た。牛鬼は血を流して鬼が城山へ逃げて死んだ。今でもその墓から蝿に似た虫がだいぶ出てきて、人に取り付くという。
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タマシイ 1972年 千葉県 話者が戦争中、戸をドーンと叩く音を聞いた。その時間、話者のおばが亡くなっていた。魂が知らせに来たらしい。魂は死ぬ前には墓に、死んだ跡は生家に行くと言う。
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ネムリマツ 1990年 長野県 その松の下で一休みをしていると、必ず眠気が来て、眠ってしまうという。昔、眠っているところを追いはぎや盗人にあうことがよくあったという。
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ジョウコウジサマ,ヤマノイヌ 1960年 長野県 常光寺様のお使いは山の犬である。あるとき山で怪我をしたり、犬に噛まれた。親類のおばあが亡くなった。ブクがかかっていて常光寺様の怒りに触れたという。
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ヤマンバ 1977年 徳島県 木挽の山篭り中に妻が産をした。そこへ山姥が「九州のおば」に化けてやってくる。木挽が寝た後で山姥は鬼に変じ、産婦の首をつかんでつまみ殺してしまった。
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イエ 1964年 福島県 親類の嫁が危篤なので出かけるおばの代わりに留守番をしていたら、夜中に家がみっちみっちと揺れた。
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ユメ 1973年 新潟県 昔、春に男2人が山に入り休んでいた。寝ていた男の鼻から蜂が出てきて佐渡の方へ飛んでいった。暫くすると蜂が戻ってきて男の鼻へ入った。男は夢で佐渡のある寺の椿の下に甕が埋まっている夢を見たといった。寺に行くと甕は実際にあった。
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(カミカクシ) 1977年 山形県 嫁に来た人が山菜を取りに山へ入って帰ってこなかった。探しにいったら山の上の木の下で眠っていた。
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セキノオバサマ 1977年 千葉県 姥石と言われる周囲1.5メートル、高さ1メートルあまりの八角形の石は大女の石臼だと言われる。この大女は別名関のおば様と呼ばれる。
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タマシイ 1963年 福島県 仲作での出産に関する俗信。幼児が眠っているときに急に大きな声を出して目覚めさせると眠っているときにどこかへいっていた魂が抜けたままになってしまう。
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キツネ 1938年 長野県 ある春の夕暮れ、女児が狐に化かされ、裏の木の根で眠っているのを夜中になって発見された。
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