イルイノコ 1991年 鹿児島県 種子島で昼寝しているうちに異類の子を孕むと、カヂヤに行って神を拝んでカナグヲとハナヤナギをもらう。それを煎じて飲むと、子がおりる。
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キツネ 1975年 物の妖なる事、狐にまさるものはない。だが物は異類をよろこばない。老狐が美女になることはあっても、人の妻となって子を生む事はない。
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キツネ 1980年 新潟県 きつねはやぶの中で人をだますという。山で昼寝をしているところをだまされ、水の中に引きずり込まれて亡くなった人もいる。
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ヘビ 1978年 広島県 昔、蛇が男の姿になって娘の元に通い、娘は孕んだ。そこに六部がやってきて娘が蛇の子を孕んでいるので三月の節句の桃酒と五月の節句の菖蒲酒を飲むと良いというのでその通りにするとタライに七タライもある長い蛇の子を産み落とした。
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タヌキ 1985年 和歌山県 狸もよく人をだます。昼寝などをしていると「ホイホイ、飯だぞ」とまるで人が言うようなことを言ってだますという。今でもこういうことはあるという。
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カワンヒト 1960年 大分県 カワンヒトが見るといけないから、女は山で昼寝をしてはいけないと言われている。
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イヌガミモチ 1954年 鹿児島県 種子島家の御条目の中に、犬神持の家との結婚を禁止する条目がある。
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ウロコ,イルイ 1992年 山梨県 娘が池で泳いでいると、池の中で異類と交わって子供を生んだ。その子供には3枚の鱗が生えており、長者となった後に入道して寺の開基となった。
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ヘビ(ゾクシン) 1984年 山梨県 女の人が山へ行って昼寝なんかをすると蛇に見込まれるから女は山へ行っても寝そべったりするものではないという。
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キツネ 1966年 鳥取県 山で昼寝をして、友達に起こされたと思ったが、目がさめたら誰もいない。側に狐の足跡があった。
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ハラミザル,タタリ 1999年 孕み猿を撃ったりすると、妻の出産が大変になったり流産するといわれる。また子供は猿に似た子が生まれると言われる。
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キツネ 1975年 福島県 小平集落の女の人が、夜寝る前に髪につけたツメ油が起きてみるとなくなっているということが毎晩続いた。そのうちにその人が行方不明になったので山の中を探し回ると、頭を逆さにして死んでいた。狐が油を舐めたのだろう。その人は狐の子を孕んでいた。
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キツネ 1939年 青森県 男が昼寝している狐を驚かすと、仕返しにだまされて沼を渡らされたり、大きな山の麓へつれてこられたりした。
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テング 1991年 島根県 よそから来た木挽きが山に木を伐りに行って、首を抜かれて死んだ。その首はとうとう見つからなかった。天狗さまの仕業だろうと言われる。また、天狗の羽音をよく聞くことがある。大木の倒れる音がしたり、山に行って昼寝をしていると大きな岩のまくれる音がしたりするが、起きてみると何事もないということがよくある。
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メドチ,カッパ 2001年 青森県 馬がめどちの子を孕んだ。生まれた子馬は、体は馬だが、顔はめどちそっくりであった。その子馬は間もなくして死んだので、野原に捨てておいたのだが、その死体はいつの間にかなくなっていた。母馬も死んでしまった。
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キツネ 1999年 宮崎県 ある秋の日、法印が、昼寝をしていた狐を法螺貝で脅したので、その仕返しをされた。
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エンコ 1975年 高知県 橋の大石のところにエンコがいた。女の人が谷の小屋で横になったら夢を見て、エンコの子を孕んでいた。エンコは法の聞く人に封じられたり、悪いことをしないと誓わされたりしている。
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アカマター 1998年 沖縄県 アカマターはナミヘビ科の無害の蛇である。美男子に化けて、女性に子を孕ませるという。3月3日浜下り起源説話は圏内によく知られている。
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ヘビノコ 1980年 岐阜県 ある娘のところに美男が通っていたが、戸を開ける気配がなかった。不思議に思った親の言う通りに、娘は男の着物に針をさしておいたら、糸が節穴を通って池まで続いていた。娘は蛇の子を孕み、菖蒲酒を飲ませると7たらいも蛇の卵が堕りた。以来、娘が蛇の子を孕まないように三月節供によもぎ餅、五月節供に菖蒲酒、九月節供に菊酒をあげるという。
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ガラッパ,カッパ 1953年 鹿児島県 種子島の村では、河童のことをガラッパという。春の彼岸に海に降り秋の彼岸に山に登る。村の長六とよく相撲を取る。川で死ぬと「河童が尻を取った」と言われる。悲願の夜更けには河童の鳴き声を聞いた。
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ヘビ 1967年 石川県 蛇が田に水を入れ、代わりに娘を嫁にもらう約束をしたが、百姓はやらなかった。蛇は大戸の穴から娘を連れ出し、蛇の子を孕ませた。祈祷師に見せて蛇の子とわかり、蓬と菖蒲の風呂にいれ、その湯を飲ませると蛇の子が下りた。菖蒲湯の由来。
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